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名古屋合宿中のフットサル日本代表…ウズベキスタンとの第1戦に快勝

2015.11.11

ウズベキスタン戦に出場した清水和也 [写真]=河合拓

 名古屋のテバ・オーシャンアリーナで合宿中のフットサル日本代表は10日、ウズベキスタン代表と親善試合を行った。前半、カウンターから何度かピンチのあった日本だがGK関口優志(エスポラーダ北海道)の好セーブで無失点に凌ぐと、FP加藤竜馬(バルドラール浦安)のゴールで先制する。さらに後半の終盤にパワープレーに出たウズベキスタン代表からFP中村友亮(名古屋オーシャンズ)、FP小曽戸允哉(シュライカー大阪)が得点を加えて、3-0で勝利した。

 フットサル日本代表の先発には、GK関口、室田祐希(エスポラーダ北海道)、FP滝田学(ペスカドーラ町田)FP渡邉知晃(大連元朝足蹴倶楽部)、FP西谷良介(フウガドールすみだ)が名前を連ねた。これまでベトナム代表、マレーシア代表、クウェート代表とほぼ月に一度のペースで練習試合を行ってきた日本だが、この日の対戦相手であるウズベキスタン代表は、これまでの相手よりワンランク上のレベルにある。試合前日に来日したばかりにも関わらず、前線からアグレッシブなプレスを仕掛けてきた。この守備に苦しめられた日本はビルドアップでミスが出る。自陣で相手にボールを取られる場面もあり、決定機をつくられたが、ここでGK関口が好セーブを見せて先制を許さない。

 ミゲル・ロドリゴ監督は、第2セットの2回目の投入した際に、早くもセット内のメンバーを変更する。この起用に応えたのが、FP加藤竜馬(バルドラール浦安)だった。17分、渡邉がDFを引き連れてスペースを空けると、そのスペースに加藤が走り込む。FP佐藤亮(シュライカー大阪)からのパスを受けると、右サイドから中にドリブルでカットイン。一度、ボールを追い越す形になるが、これが相手GKを左右に揺さぶることとなり、ボールを自ら回収した加藤がシュートを決めて日本が先制した。

 ハーフタイム中にミゲル監督は、ウズベキスタンのプレッシングを回避するため、相手選手間のスペースを使うことを指示。前線の高い位置に張ることの多かったピヴォに対して、後方の3選手のパス回しに絡むように伝えると、相手の運動量が落ちていったこともあり、日本が押し込み続ける展開となる。後半4分には左サイドを突破した渡邊のシュートが左ポストを叩く。こぼれ球を中村が拾って折り返したボールをFP稲葉洸太郎(フウガドールすみだ)がボレーで合わせたが右に逸れて行った。

 後半6分には、6年ぶりに日本代表に復帰したFP諸江剣語(フウガドールすみだ)が出場機会を得る。FP酒井ラファエル良男(名古屋オーシャンズ)、室田、西谷とともに出場すると、酒井と室田の連係を中心にチャンスをつくっていく。しかし、流れの中で追加点を挙げることはできなかった。

 残り3分18秒でウズベキスタンはタイムアウトを取ると、そこからFPの選手をGKにして5人で攻めるパワープレーを仕掛けてくる。日本は38分にカウンターから小曽戸がシュートを放つが、これはポストに嫌われる。それでもこぼれ球を回収して攻め直すと、小曽戸のパスを受けた中村がゴールを決めて、点差を広げた。さらにその直後にもパワープレーを続けるウズベキスタンからボールを奪い返し、小曽戸が自陣からロングシュートを放つ。このパワープレー返しが決まり、日本が3-0で勝利を収めた。

 日本代表は11日にも13時からウズベキスタン代表とオーシャンアリーナで親善試合を行う。

文・写真=河合拓

By 河合拓

フットサル専門誌Pivo!編集部⇒サッカーマガジン編集部⇒ゲキサカを経て、フリーランスに。現在もサッカー、フットサルを中心に取材活動。

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