2013.08.10

Fリーグ オーシャンアリーナカップ2013 大会3日目……府中がサプライズを起こし決勝進出

PK戦を制した府中が今大会で初めて決勝戦進出を果たした

 10日、Fリーグ オーシャンアリーナカップ2013の準決勝2試合がテバオーシャンアリーナで行なわれた。大会は3日目を迎え各チームの選手たちからは疲労も見られたが、それでも2試合ともに攻守に渡ってスピーディーな展開となり、激闘の末に翌日の決勝戦の対戦カードが決定した。

 この日サプライズを起こしたのは府中アスレティックFC。今大会はFリーグの公式カップ戦となる以前の2008年大会を含め、5年連続で名古屋オーシャンズ対シュライカー大阪の決勝戦だった。その2強の一角である大阪を打ち破ったのが、若手を中心に据えて戦い勢いを増す府中であり、彼らはPK戦の末にファイナルへの切符を手にした。

 試合を動かしたのは大阪。開始3分で左からのコーナーキックを得ると、中央でパスを受けたヴィニシウスがシュート性のパスをファーサイドへと放ち、これを瀬戸彬仁が合わせて先制。しかし、前日の試合とは打って変わり、前線からのアグレッシブな守備を見せた府中が徐々に大阪を押込んでいく。すると14分、相手ボールを奪った山田 ラファエル ユウゴが中央から豪快なミドルシュートを決めて同点。さらに前半終了間際にはキャプテンの宮田義人が同じく中央からのミドルシュートを決めて府中が逆転して前半を折り返した。

 後半に入っても球際に厳しく当たっていく両者の攻防が続いていく。そして28分、大阪が試合を振り出しに戻した。ゴール前でフリーキックを獲得すると、一木秀之のトリッキーな落としを受けた右サイドのヴィニシウスが逆サイドネットに突き刺した。このエースのゴールをきっかけに大阪がペースをつかむかと思われたが、府中も集中したディフェンスでそれを許さない。さらには強シュートが武器のアタッカー、ロドリゴのシュートがクロスバーを直撃するなど、府中も勝ち越しを狙い攻勢を強めていた。

 しかし、拮抗した攻防は互いに譲らないまま前後半を終えてPK戦へと突入。大阪の先行で始まると、両チームのキッカーは確実にゴールを沈めていくが、それぞれ4人が成功して迎えた5人目で勝敗が決する。大阪の5人目、ヴィニシウスのシュートは無情にもポストに嫌われ、後攻のロドリゴが決めて試合は決着。「(先制されたが)逆転を信じてみんなで走り切れた。大会を通じてチームの雰囲気が良く、一丸となって戦えている」(宮田)と、今大会で初めてベスト4以上の舞台に立った府中が、勢いそのままに、初の決勝戦へと駒を進めた。

 続いて行なわれた名古屋オーシャンズ対湘南ベルマーレも、湘南が持ち味のスピードと運動量を生かして先制点を奪取するなど白熱した展開となった。しかし、湘南の相根澄監督が「内容よりも気持ちや精神力の部分でまだ名古屋との差があった」と振り返ったように、ゲーム巧者は名古屋だった。相手へのプレッシャーを強めてミスを誘い、奪ったボールを確実に得点へと結び付けていく。終わってみればラファエル サカイの3得点を含む5得点を挙げ、(Fリーグの公式カップ戦となってから)5年連続で決勝戦進出となった。
 
 決勝戦のカードは名古屋対府中。今シーズンから就任した谷本俊介監督の下、大会を通じて経験値を上げ躍進を続けている府中が、クラブ初のタイトルを獲得しさらなるサプライズを起こせるか。それとも、Fリーグ王者の名古屋が大会4連覇を果たすのか。注目の一戦は、11日15時30分、テバオーシャンアリーナでキックオフを迎える。

Fリーグ オーシャンアリーナカップ2013
開催日:2012年8月8日~11日
会場:オーシャンアリーナ/愛知県
[3日目試合結果]
府中アスレティックFC 2(PK5-4)2 シュライカー大阪
名古屋オーシャンズ 5-2 湘南ベルマーレ

写真・文◆本田好伸

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