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フットサル日本代表のカズ「出番がなくても役割は分かっている」

劇的なドローに、試合後笑顔を見せるカズ

 世界屈指の実力を誇るポルトガルを相手に引き分けた日本代表。三浦知良は、前半こそ、4分半の出場機会を得たが、後半はフィールドプレーヤーでは唯一出 番がなかった。しかし、それはゲームの展開を考えれば致し方のないことだった。「グループステージ突破が日本のフットサル界の夢だから」。三浦はそう話し た。三浦のこの謙虚な姿勢は、間違いなくチームを上向かせているだろう。チームは勢いに乗り、次のリビア戦にも勝利し、グループステージ突破の夢をかなえ ることができるか。期待の一戦は、7日17時(日本時間19時)キックオフ。

 以下、三浦知良の試合後のコメント。

―(31分から)パワープレーが始まり、それ以降も出番はありませんでした。
「今日の試合に関しては、前半はすごい日本にとって難しい試合だった。2分で2点を取られてしまいましたよね。あれをしてはいけないと言われていたので、 劣勢の中、非常に厳しかった。前半から相手はハイペースできていたようなので、後半に落ちてしまったのかもしれませんね。ただ前半に関しては強さやうまさ を感じました」

―チームの内側から見ていて日本が前半と比べ、後半からよくなった要因は?
「監督はよく、「(試合に)マジックはない」と言いますので、いろんなものが噛み合った結果だと思います。日本のパフォーマンスが上がりましたし、前半の 5-2のスコアで向こうが油断をしたのかもしれませんし、パワープレーがこれほどはまることはめずらしいと言っていました。その辺(の詳しい分析に関し て)は僕は何とも言えません」

―前半は2-5で負けていて、後半は3-0というスコアはあまりないと思いますが、雰囲気はかなり変わりましたか?
「そうですね、後半に1点を返して3-5になってからみんなそれが自信になったようですね」

―前半は自信を失いかけていた。
「失いますよね、あれは。あそこまでやられますと。リカルジーニョも、僕が入った時に、ずいぶんと馬鹿にしたようなプレーをしてきましたしね。僕もポルト ガル語で『来てみろ、来てみろ』とずっと言っていました。そしたら来ましたね(笑)。もうあのプレーは、ボールを見ているしかないですよね、速いし。まあ 世界一の選手なので、そこを体験できたのは楽しかったですね」

―カズさんは後半出場がないことに関して、「僕が出ないことは気にしないで、チームにとって最善の選択をしてくれ」と、監督に話をしたとのことですが。
「それは試合が終わった後に話しました。監督が後半のことを言おうとしたので、『(僕を出さないというのは)そんなのは当たり前のことだ』と。それはずっ と言っていますけど、僕はフットサルの経験が浅いですし、パワープレーを経験していないので。パワープレーは一つでも噛み合ないパスが出れば、それを奪わ れてすぐに1点を取られてしまうので。こっちとしては、2-5で折り返した前半のハーフタイムで、勝つためのパワープレーもあるけど、最初は点を取られな いための(ボールを自分たちが持って戦う)意識でやろうという指示でした。次のリビア戦のことも考えて、点差が開かないように、最少失点で抑えるという条 件でした。その時はまだ、2-5を引っくり返すのは現実的には難しいと思っていたんでしょうね。でもその中でうまく1点を取れたので、うちのペースになっ て、うまく噛み合って、3点を取れました。でも、こういう体験を、僕はワールドカップの2戦目で経験できましたけど、監督は『人生の中でもあんなことはな かった』と言っていましたし、みんなも『ここまでうまくいくパワープレーは初めてだ』と言っていました。それで、終わった後に(監督に前述のように伝えま した)。当然、自分の役割は分かっていますから。何でここに呼ばれたかってことも含めて、みんなを盛り上げていかないといけない、そういう存在でないとい けないと。僕は1分でも2分でも、出ても、出なくても、後半に出番がなくても、役割は分かっているつもりです。それが自分の今回の仕事ですから。何とか次 の試合に勝って、上のトーナメントに行くのが一番です。それがフットサル界の夢ですから。フットサル界の夢は僕のゴールではないし、僕の出場時間が多いこ とでもありません。僕が来たことでチーム力が上がり、グループステージを突破することが夢ですから。その(夢を達成する)一部にならないといけないなと」

―試合の前日には、『チャンスがあれば積極的に仕掛けていきたい』と話していましたが、前半に森岡薫選手からのパスを右サイドの高い位置で受けて、一対一になったシーンを振り返ってください。
「フェイントを掛けて中に行こうと思ったんですけど、(相手は)引っ掛からなかったですね。残念です」

―でも次のリビア戦でもチャンスがあると思います。
「そうですね、でもどうなるかは分からないですけどね。厳しい戦いになることは間違いないと思いますから。そんな楽な試合ではないと思います。どのぐらい自分にチャンスが来るか分かりませんけど、変わらずに今までと同じように自分はやるだけです」

文・写真=本田好伸

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