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フットサル日本代表、GL突破へ大きなドロー…カズ「予選突破がフットサル界の夢」

日本は怒涛の追い上げで、強豪ポルトガルとドローゲームを演じた

 グループリーグ第2戦ポルガル戦は、前半から劣勢に立たされていた日本だが、後半のゴールラッシュで追い付き、大金星とはいかなかったが引き分けへと持ち込み、ラウンド16進出へ大きな勝ち点1を手にした。

 試合は、立ち上がりからポルトガルに攻め込まれ、わずか1分半で2失点。さらに0-3とされるが、10分に左サイドから森岡薫が強烈なミドルシュート。 これがネットに突き刺さり1点を返すことに成功。しかし11分、17分に再度ポルトガルに決められ、1-5と厳しい状況。しかし、18分に星翔太が相手の パスをカットし、GKとの一対一を冷静に決め、何とか2-5として前半を折り返した。

 後半、立ち上がりから日本は攻勢を仕掛けた。自分たちがポゼッションする時間が増え、何度もチャンスを作り出していた。そして31分から、GKをフィー ルドプレーヤーの小曽戸允哉に代えての“パワープレー”を開始。パワープレーは、ピッチ上に5人のフィールプレーヤーを置き、最初から数的有利な状態にし てゴールを狙うフットサルの常套戦術の1つ。しかし、ゴール前をがら空きにして攻め込むため、リスクも伴う戦術だ。「パワープレーはこの日のために隠して いました。日本の武器であり、相当な自信があるプレーで、これを使えば絶対にサプライズを起こせると信じていた」とミゲル監督が振り返ったように、日本は そのリスクを承知の上でパワープレーを始め、そしてここから日本の快進撃が始まった。

 31分に右サイドの小曽戸から中央へのパスは混戦となり、最後は北原亘がゴール左隅に決めた。さらに32分、右サイドの星翔太から、ファーサイドでフ リーの森岡へとパスが通ると、これをきっちりと決めて1点差。そして同点弾を決めたのは逸見勝利ラファエルだ。森岡が中央を持ち上がると前線の逸見へとラ ストパス。これをコースを突く冷静なシュートでネットに突き刺し、日本がついに同点に追い付くことに成功した。

 以降も日本はパワープレーを続け、最後の最後までチャンスをうかがいゴールを狙ったが、勝ち越し弾を奪うことはできなかった。しかし、“負けても少ない 点差での敗戦ならまだ突破への可能性がある”という状況だったことを考えると、「世界の5本の指に入る」(ミゲル監督)ポルトガルを相手に、“歴史的な引 き分け”という結果で終えたことは、日本にとって大きな自信となるはずで、グループリーグ突破の夢がより現実的なものに近づいた。

 この日、三浦知良は、前半に4分半プレーし、後半は出場機会がなかった。それは、「後半のあの時間帯の流れは、本当にスペシャリストでないと対応ができ ないので、(三浦を)使うことはできなかった」(ミゲル監督)からだ。パワープレーという高度な戦術が求められる場面では、特に出場が難しかった。しかし 三浦自身は次のように話した。「僕は1分でも2分でも、出ても、出なくても後半出番がなくても、役割は分かっています。何とか次の試合に勝って、上のトー ナメントに行くことが一番。それがフットサル界の夢ですから。フットサル界の夢は僕のゴールではないし、僕の出場分数が多いことでもありません。僕が来た ことでチーム力が上がり、予選を突破することが夢ですから。その(夢を達成する)一部にならないといけない」。日本はこの歴史的な一戦を経験して、チーム としての団結力が増したことは間違いない。

 夢のグループリーグ突破を掛けた運命の一戦は、現地時間の7日17時(日本時間19時)キックオフ。日本の夢は、まだ終わらない。

文=本田好伸 [写真]=futsalgraphic L.L.C

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