子供たちにエールを送ったUSA
小学校4年生から6年生によるフットサル大会「EXILE CUP 2012」が7月23日、東京・代々木での関東大会で開幕。昨年に続いて大会のスペシャルサポーターを務め、開会式に登場したEXILEのUSAに子供た ちへのメッセージや、ダンスとサッカーの共通点などを聞いた。
――開会式では、USAさんが考案されたウォーミングアップがお披露目となりました。
「かなり前から構想があったのですが、実は、音源が完成したのは前日のことなんです(笑)。最初に「ダンスできる人?」と聞いたら誰も手を上げなかったの で、考えた動きにアドリブを加えて踊りました。子どもたちの反応を見るのが初めてだったのですが、やり始めたらみんなが積極的に身体を動かしてくれて、最 後は全員で楽しく踊れたのでホッとしました」
――ウォーミングアップにダンスの要素を入れるというのは、すごく斬新な試みですね。
「心と体はつながっています。簡単な動きから始めれば表情も次第に柔らかくなりますよね。子どもたちが本当に楽しそうないい顔を見せてくれたので、それが すごくうれしかったです。ダンスの力を改めて感じることができました」
――かつてはUSAさんもサッカー少年だったとお聞きしました。
「小学生からサッカーを始めて、高校生の頃はダンスとサッカーの両方を頑張りました。例えばフットワークやリズムなど、ダンスとサッカーは共通点が多いで すよね。今あらためて振り返ると、学生の頃の僕は踊りながらサッカーをしていた気がします。カズ選手(三浦知良)の“カズダンス”もよく真似していました (笑)」
――ダンスとサッカーの共通点と言えば、“チームワーク”も挙げられる気がします。
「そうですね。ウォーミングアップでは『Choo Choo Train』の動きを取り入れましたが、あの動きもチームで協力しなければきれいに踊ることはできません。サッカーも声を出し合って、仲間を助け合いなが らゴールを目指しますよね。僕たちEXILEも常に仲間とコミュニケーションを取りながら、一緒にトレーニングをして、一緒に食事をして、同じ時間を過ご して互いを理解するようにしています。サッカーでもダンスでも、“チームワーク”を磨くことはきっと大きな財産になると思います」
――「EXILE CUP」は今年が第3回の開催となりました。今の子どもたちのサッカーをご覧になって、何か感じることはありますか?
「この大会では、毎年、子どもたちのレベルの高さに驚かされています。僕らが小学生の頃は、ボールに群がる“団子サッカー”が普通でしたよね。でも、今は どのチームもシステムや戦術までしっかり表現されていて、本当にすごいなと思います。この大会に参加してくれた子どもたちの中から、将来の日本代表選手が 生まれたらうれしいですね。仲間同士で協力しながら夢や目標に向かうことで、絆が深まりますし、きっと人間的な成長にもつながると思います。サッカーに は、ワクワクしたり、心躍る瞬間がたくさんあります。その瞬間を一つひとつ繋げていけば、それがきっと未来につながると僕は思います」
――「将来の日本代表」と言えば、間もなくロンドン・オリンピックが幕を開けますね。
「やっぱり、メダルの獲得を期待してしまいますね(笑)。サッカーで日本中を元気にしていただきたいので、もちろん僕らも、全力で応援させていただきたい と思います」
――では最後に、「EXILE CUP」に参加する子どもたちにメッセージを。
「参加してくれる子どもたちには、練習で培ってきた自分たちの力を存分に出し切って、悔いのないように頑張ってもらいたいと思います。僕も精いっぱい応援 します!」
インタビュー・文=細江克弥