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右手負傷もフル出場の槙野「どんな形でもタイトルを取りたかった」

2016.01.01

G大阪戦にフル出場した浦和DF槙野智章 [写真]=兼子愼一郎

 浦和レッズは1月1日に行われた第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝でガンバ大阪に1-2で敗れ、9年ぶりの大会制覇を逃した。試合後、DF槙野智章が記者団の取材に応じている。

 先発した槙野は開始早々にアクシデントに見舞われた。4分、左からのクロスに飛び込んだG大阪FWパトリックのマークについていた槙野はこの流れでGK西川周作と接触。西川のスパイクの裏が槙野の右手に激しくぶつかり、痛みに身体を震わせながらピッチ外で治療を受けた。その後プレーを再開すると、痛みをこらえてフル出場したが優勝は叶わなかった。

 ケガについて槙野は、「踏まれたというか、手のひらが全部開いている状態です。出血どころか、もう中の肉が見えちゃってて」とかなりの重傷であると説明。すぐに病院へ向かうと明かした。

 浦和は、先制点を許したものの前半のうちに興梠慎三のゴールで追いつき前半を終えた。ところが、後半立ち上がりにセットプレーから失点すると、猛攻も実らず1点差に泣いた。「チャンスはたくさん作れていたし、東口(順昭)選手のスーパーセーブがたくさんありましたけど、危険な攻撃は仕掛けられていた。でも最後のところでゴールを割ることができなかったんで」と振り返った槙野は、自身にも決定的なチャンスがあったなかで、得点を奪えなかったことよりも守備面に問題があるとの見方を示している。

「展開的に、僕が上がることっていうのがないようにしていかないといけないし、基本的に僕はパトリック選手を抑えることが今日の仕事でしたし。守備の人間としてあまり攻撃、攻撃っていうよりも、後ろでしっかりとバランスを取って、相手のキープレーヤーを抑えることが僕の仕事だと思います。自分たちがやれていることは良いと思いますけど、今の時点でチームにとって必要なのは守備。キャンプで時間があるので守備の練習時間を作ってもらうことは大事かなと思います」

 そして、「結果のところをしっかりと出さないといけなかったし、(ミハイロ・)ペトロヴィッチ監督になって2位で終わることっていうのが多い中で、どうにかどんな形でもタイトルを取りたいと思って今日臨みましたけど、同じような相手に負けているっていうのは自分たちの力のなさを感じているし、この敗戦から学ばないといけない。もっと新しいことにチャレンジして、もっと自分たちの個々のレベルを上げないといけないのかな」と敗戦に悔しさを滲ませ、ここからチームとして学んでいかなければならないと述べた。

By サッカーキング編集部

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