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浦和の猛攻で調子を上げた守護神・東口「僕は打たれるほうが乗る」

2016.01.01

浦和の猛攻を1点に抑え勝利に貢献したGK東口順昭 [写真]=兼子愼一郎

 ガンバ大阪は1月1日に行われた第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝で浦和レッズを2-1で下し、大会連覇を達成した。試合後、GK東口順昭が記者団の取材に応じている。

 G大阪はFWパトリックのゴールで先制に成功したが、浦和に押し込まれる展開を強いられ、前半のうちに同点とされてしまう。しかし後半立ち上がりの53分にセットプレーから再びパトリックが決めて勝ち越しに成功。その後は東口を中心に浦和の猛攻を凌ぐと、合計21本のシュートを浴びながらも1点差を守り切り、タイトルを勝ち取った。

「まず今シーズンで最後の選手やスタッフがいたので、その中でいいかたちで終われるかどうかっていうのはすごく重要だったし、気持ちよく送り出してあげたかったので何よりもよかったのかな」と退団が濃厚となっているMF明神智和をはじめ、今季限りでチームを離れる選手やスタッフがいるなか、最後の試合を勝利で飾ったことがチームにとって重要だと振り返った。

 表彰式ではキャプテンの遠藤保仁が、明神のユニフォームを着て優勝トロフィーを掲げた。東口は明神について、「僕は2年間でしたけど、その中でも絶大な存在感を放っていたし、もっと長いこといる人はそれ以上に感じるものがあると思うので。ああいうかたちでやっぱりミョウさんの人柄が出ると思う。すごく感謝していますし、また一緒にやりたいです」と思いを述べた。

 試合に関しては、「僕自身は(相手が)来てくれたほうが、シュートとか打たれるほうが乗るんで…まあ、乗ってたんですかね(笑)」と、終盤の猛攻を含め、浦和が攻め込んできたことで逆に調子が上がっていたと話している。

 そして、「今シーズンはタイトな日程で、チームみんなで全部の大会に登り詰めてきたんで。そういう中でなかなか(タイトルに)届かない時期があって。そういうことを考えると、去年の3冠ももちろんそうですけど、今日の天皇杯はそれ以上の重みっていうのがチーム全体としてあると思います」と、あと1歩でタイトルを逃してきた今季のG大阪にとって非常に大きな優勝になったとコメント。続けて、来季への意気込みを語った。

「(表彰台を)下から見るほど辛いことはないし、悔しい思いは今シーズン特にあったので。そうならないようにプレーできて、今日はよかったと思いますし、そういう悔しさが今日の勝ちにつながったかなと。いいかたちで締めくくることができたので、来季はまた一つずつ取っていけるように頑張っていきたいと思います」

 天皇杯を制したG大阪は2月20日に開催される「富士ゼロックススーパーカップ2016」で、2015シーズンのJ1年間王者であるサンフレッチェ広島と対戦する。

By サッカーキング編集部

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