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川崎Fが痛恨のACL初黒星で首位陥落

2022.04.27

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループI第5節が27日に行われ、勝ち点7でグループ3位の蔚山現代(韓国)と、勝ち点8でグループ首位に立つ川崎フロンターレ(日本)が対戦した。

 試合終了間際のゴールで辛くも追いついた蔚山相手にしっかりと勝利を収めて首位の座を確固たるものにしたい川崎Fは、序盤から主導権を握って決定機を作り出したが、ピッチコンディションの悪さもありフィニッシュの精度を欠いてしまう。すると14分、レオナルドのポストプレーからヴァレリ・カザイシュヴィリがボックス中央に侵入。右足でのシュートはGKチョン・ソンリョンが防いだが、こぼれたボールをレオナルドに押し込まれ、またしても蔚山が先手を奪う展開となった。

 さらに20分、蔚山がボール奪取から前線のレオナルドにボールを収めると、絶妙なタイミングで右サイドを駆け上がったオム・ウォンサンにパスが送られ、ボックス右に侵入したウォンサンが冷静にシュートを流し込んでリードを広げていく。

 自陣ボックス付近に人数をかける蔚山相手に前半のうちに1点を返したい川崎Fは40分、ボールを持ち上がった谷口がボックス左のマルシーニョに対角線の浮き球パスを供給。これをフリーで受けたマルシーニョがヘッドで逆サイドに送り、右ポスト際に走り込んだレアンドロ・ダミアンが右足で合わせた。これがゴールネットを揺らし、川崎Fは前半を1-2で折り返した。

 迎えた後半、開始早々にスコアを動かしたのは蔚山。47分、レオナルドが起点となって左サイドのスペースにボールを送ると、これを受けたカザイシュヴィリがボックス左に侵入し、キックフェイントで谷口のマークを外して左足でシュートを放つ。グラウンダーのボールがGKの股間を抜けて蔚山が再びリードを広げた。

 状況を打開したい川崎Fは58分、3枚替えでシステムを「4-4-2」に変更。小林悠とレアンドロ・ダミアンの2トップにして、ジョアン・シミッチと橘田健人のダブルボランチとした。さらに知念慶、宮城天も投入して前線に人数をかけていくが、刻々と時間は経過。92分にはクロスのセカンドボールをボックス中央のレアンドロ・ダミアンがボレーで叩き込み1点差としたが、試合は3-2で終了。川崎Fは今季のACLで初黒星を喫し、最終節を前に首位の座から陥落した。

【スコア】
蔚山現代 3-2 川崎フロンターレ

【得点者】
0-1 14分 レオナルド(蔚山)
0-2 20分 オム・ウォンサン(蔚山)
2-1 40分 レアンドロ・ダミアン(川崎F) 
3-1 47分 カザイシュヴィリ(蔚山)
3-2 90+2分 レアンドロ・ダミアン(川崎F) 

【スターティングメンバー】
川崎F(4-3-3)
GK:チョン・ソンリョン
DF:山根視来、谷口彰悟、車屋紳太郎、佐々木旭(58分 山村和也)
MF:橘田健人(76分 宮城天)、脇坂泰斗(58分 ジョアン・シミッチ)、遠野大弥(58分 小林悠)
FW:家長昭博、レアンドロ・ダミアン、マルシーニョ(70分 知念慶)

By サッカーキング編集部

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