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【スカサカ!ライブ】槙野が語るACL制覇とクラブW杯「2007年のレッズを追い抜きたい」

2017.12.05

 AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)を制し、12月6日開幕のクラブワールドカップに出場する浦和レッズ。開催国王者アルジャジーラ、オセアニア王者オークランド・シティの勝者と12月9日に対戦し、勝てば12月13日にヨーロッパ王者で前回大会王者のレアル・マドリードと激突することになる。

 番組副編集長の大杉亜依里が、ACLでの激闘を終えたレッズを取材。最終ラインで存在感を発揮した槙野智章に話を聞いた。


大杉亜依里(以下、大杉) ACL優勝おめでとうございます。今の率直な心境は?

槙野智章(以下、槙野) 試合が終わった直後はなかなか実感が湧かなかったですけど、1日、2日経ってたくさんの方から祝福をいただいたり、浦和の街を歩いて、いろいろな方から「お疲れ様」、「ありがとうございます」という言葉を掛けていただいた中で、「あ、優勝したんだな」というのが、今ようやくふつふつと湧き出ています。

大杉 5万7000人以上のお客様がいて、その中で優勝を決めてというのはいかがでしたか?

槙野 なかなか味わうことができない空間でしたので、選手としても一度あるかないかでしたし、ましてやアジアチャンピオンが懸かった大事な試合だったので、実力以上のものが出せたのは、間違いなくスタジアムの空気というか、サポーターの皆さんが引き出してくれたものなので、「もう一度あのプレーを出せ」、「あの空間を作れ」と言われても無理だと思いますね。

大杉 チームの精神面もそうですし、プレーでも、意識して話していたことはありますか?

槙野 代表に行ってから、何かしら(代表の)空気を浦和レッズの中に持ち込みたいというのがあったので、もちろん監督やコーチの指示があってこそのチームだけれども、それ以外のところで選手と密にコミュニケーションを取ることは意識しましたね。ハーフタイムも結構話をしたんですけど、何よりも一番変わったのが、スタメンで出る選手以外の選手たちが、出る選手にすごく声をかけていた。「もっとこうしたほうがいい」、「もっと我慢したほうがいい」とか。外国籍選手、スロヴェニア人のズラタン選手も、英語でバチーンと言ってくれて、通訳の方が訳してくれる。ブラジル人のマウリシオ選手がポルトガル語で熱い言葉を言ってくれて、それを訳してくれて、僕たちもみんなで戦っているという雰囲気がありましたね。

大杉 今回は10年ぶりのACL制覇という部分がありましたし、(シーズン中にミハイロ・ペトロヴィッチ監督から堀孝史監督に)監督が交代したという大きなこともあった年でしたが、その点で今回はどんな意味合いがありましたか?

槙野 個人としてもチームとしても、いいシーズンだったかと言われると、はっきり「そうです」とは言えないんですよね。やっぱり躓いた時期もあったし、長く一緒にやって来た監督も解任になったということで、僕たち一回、どん底まで突き落とされていますし、僕自身もプロになってから一番壁にぶち当たって、一番悩んだ時期だったんですよね。やっぱり失敗した選手、失った選手は強いなと思いましたよ。そこからたくさんの得るものがありましたし、自分の中で壁を打ち破るためにいろいろなこともしてきましたし、それがあってこその今の結果なので、そう言う時期を乗り越えてこその今があるのかなと実感しています。

大杉 優勝から数日経って、次を見据えた気持ちになっていると思いますが、どんな思いで、どういうクラブW杯にしたいですか?

槙野 満足はしていられないですよね。次のステージ、次の試合を見据えて戦わなければいけないですし、昨年鹿島アントラーズが見せた大躍進がありますので、それを越えなければならないですし、あとは2007年に浦和レッズがクラブW杯で3位の成績を収めていますので、その成績に追いつきたい、追い抜きたいというのはあります。

 12月8日(金)21時から放送の『スカサカ!ライブ』では、2017シーズンのJ1、J2、J3を選手、監督とともに振り返る予定となっている。

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