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冷静さの裏に闘志あり…感情を爆発させた青木拓矢「さすがに嬉しいです!」

2017.11.26

勝利の余韻に浸る青木 [写真]=Getty Images

「うれしいです。アジアの一位ですからね。さすがにうれしいです!」

 喜怒哀楽を全身で表現するタイプではない。しかし試合終了のホイッスルが鳴り響くと、MF青木拓矢は両手を挙げて全身で歓喜を露わにした。そして、終盤にボランチに下りてきた長澤和輝と熱い抱擁を交わした。

 緊張なのか、疲れなのか。いつもよりもミスが目立った浦和レッズの中で、落ち着いた様子で青木は中盤の底にいた。「前半はうまく行けている時もあれば、行けない部分もあって。空いている選手がいたりしたので、ちょっと僕は遅れて出て行く形を取っていた」。

 特に相手のインサイドハーフに位置したニコラス・ミレシは、アウェイでの第1戦でアル・ヒラルの攻撃の起点になっていた要注意選手だ。「第1戦みたいに多くボールに触れてはいなかったので、多分触りたい気持ちが強くて視野に入ってきた」ところで、体をぶつけて仕事をさせなかった青木。

 80分に相手が一人退場してからは「ラッキーと思ったけど、集中を切らさないようにと声を掛け合っていた。一発で決められるシーンもあったし、嫌だったので、みんなで声を掛けながらやっていた」と最後まで集中を切らさなかった。

 その8分後にラファエル・シルバが決勝点を挙げて、自身初となるアジアの頂点に立った。優勝が決まった瞬間、「うれしかったんですけど」と前置きした上で、「本当に取ったのかな? っていう感じだった。なんかもっと泣いたりするのかなと思ったんですけど、それはなかったですね(笑)」とはにかんだ。

 青木いわく、うれしさの順位は「今のところ一番かな」。しかし直後に、「一番かは分からないけど、指3つ(3本の指)に入る」と語り、周囲の笑いを誘った。

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