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浪人せずに体育大学へ進むためのもう一つの方法。「編入学」を知っているか?

2020.02.05

 将来体育教師を目指したい、スポーツに関わる仕事に就きたいと考えている学生は数多いが、目標に向かう過程で最初の壁となるのが「大学受験」だ。専門知識を学んだり、資格を取ったりするために体育大学へ進学したい。でも、誰しもが志望校に現役合格できるわけではない。中には志望校とは違う大学への進学や浪人といった選択を迫られる人もいる。

 志望校を諦めるのか、あるいは浪人か……。そんな人生の岐路に立つ学生諸君にぜひ知ってほしいのが、「総合学園ヒューマンアカデミー スポーツカレッジ」という第三の選択肢の存在だ。ヒューマンアカデミーは浪人せずに体育大学へ進むためのもう一つの方法として「編入学」を推奨。2年間でスポーツの専門的な知識・経験・資格を身につけ、3年次に大学に編入学することを目的としたカリキュラムで、20年連続大学編入合格を果たしながら国公立・難関体育系大学へも高い編入実績を誇っている。

 一般的にはまだあまりなじみのない「編入学」とはいったいどんな制度なのか? そしてヒューマンアカデミーとはどんな学校なのか? ヒューマンアカデミーの卒業生の一人で、現在は愛知県豊田市にある医療・介護施設『P-BASE』で運動指導や運動を通じた自立支援を行っている中垣義治さんに話を聞いた。

ヒューマンアカデミーとの出会い…「それなら僕が実績を作る!」

 中垣さんはヒューマンアカデミー東京校から中京大学へ編入学し、大学院まで進学。サッカー部やナゴヤウィメンズマラソン公式マラソン部のフィジカルコーチなどを経て現職に至ったが、高校時代は保健体育の教員になるのが夢だったという。「小・中・高と部活動を通じてサッカーを楽しんでいましたし、学校も授業を除けば行事やホームルームなどは好きでした。好きなことに囲まれている職場というのが当時の夢でしたね」

 教員免許の取得には大学進学が近道。中垣さんも教育学部や体育学部のある大学への進学を考えていた。しかし、待っていたのは受験という名の大きな壁。「とにかく授業が嫌いで、体育と英語の授業以外は寝ていました(笑)。それもあって、受験前の合格診断ではどの大学も合格圏外。夢を追いかけたかったので予備校に通いましたが、付け焼刃では間に合わず受験した10校すべてが不合格でした」

 しかし、受験に失敗して途方に暮れていた中垣さんに転機が訪れる。「二次募集の試験会場で帰り際にもらった」という一枚のチラシ。それがヒューマンアカデミーとの出会いだった。チラシを見た中垣さんは、ヒューマンアカデミーの編入学を念頭に置いたカリキュラムに興味を持ち、すぐに電話で問い合わせた。卒業を間近に控えた進路相談では、「ウチの高校からヒューマンアカデミーに行った実績も、大学に入学できた実績もない」と担任教師に反対されたが、本人の決意は固く「それなら僕が実績を作ります!」と反対を押し切った。

 では、編入学を念頭に置いたカリキュラムとは実際にはどんなものなのか? ヒューマンアカデミーでは各大学の編入試験に関する情報収集や英語学科試験対策、小論文対策や面接対策に力を入れているが、中垣さんにとって大きかったのはスポーツ業界で活躍しているプロの講師の存在だった。「講師陣は現場で実績を残している方々ばかりだったので、実践に基づく情報ばかりでとても有意義でしたね。中でも、安田晴貴先生のバイオメカニクスと大儀見浩介先生のスポーツ心理学の講義は今も印象に残っています」

「バイオメカニクスでは、人間の動きがどのような構造になっているのかという根本を学べました。さらに学びを深めたいと思い、大学院でバイオメカニクスを専攻するほどでした。スポーツ心理学ではリフレーミング(ある枠組みで捉えられている物事の枠組みを外して、違う枠組みで見ること)という考え方を学びました。この考え方は自分の生き方にも大きく影響しています」

 ヒューマンアカデミーで過ごした2年間はとても充実したものだった。「とにかくヒトに恵まれましたね。一緒に勉強していた仲間は、特徴のある人間ばかりでした。社会人を経験している大人、トレーナーを目指している同級生、勉強は苦手だけど人として魅力のある友人……いろんな仲間の影響が今の自分を作っていると思います」。一般の大学生と比べたら遊びの時間は決して多くなかった。ただ、他の同世代が遊んでいる時間に自分を高めているという感覚が大きなモチベーションになった。

「編入学で培った自信は間違いなく今の仕事につながっている」

 中垣さんは充実の2年間を経て見事編入学試験に合格。試験当時の思い出を聞くと、面接時のエピソードを話してくれた。「試験官に『最後に何か言いたいことはありますか?』と聞かれたので、『他の同世代とは違った経験をしている分、編入学して○○大学に新しい風を吹かせます!』と啖呵を切ったのは今でも覚えてますね(笑)。密度の濃い勉強をしてきた自負があったので、その自信からアドリブであんなセリフが出てきたんです。その試験は合格でしたよ(笑)」

 それでも、3年次から編入学してすぐに大学生活になじむのは決して簡単ではないはずだ。学業面や交友関係で編入後に苦労することはなかったのだろうか? 「他の学生とは違った経験をしていたこともあって、学内で5人しか選ばれない学内プロジェクトのインターンに選んでいただき、貴重な経験ができました。トレーナーサークルでも、知識面、生き方の面で目立つ存在になれたので交友関係も広げやすかったですね」

 ヒューマンアカデミーでの学び、そして編入学の経験はいたるところで有利に働いた。「トレーナーサークルや部活動の中で、周囲に良い印象を与えやすかったと思います。部活動ではそれまでなかったフィジカルコーチの枠を新たに作っていただいて、全国大会に帯同することもできました」

中京大在学時には名古屋ウィメンズマラソン公式マラソン部のフィジカルコーチとして活躍

 一方で就職活動においては編入学の経験を生かす機会はなかったという。いや、正確には「無理に生かす必要がなかった」と言ったほうがいいだろうか。「就活をしていないので(笑)。僕が今まで働いてきた職場は、すべて人とのつながりの中で生まれたものでした。人とのつながりで仕事を得てきたので、学歴や出身校はあまり関係ない。ただ、過去の選択すべてが今の自分を作っていると考えると、編入学で培った自信は間違いなく今の仕事につながっていると思います」

 高校時代に漠然と教員を目指していた中垣さんは、編入学の過程でより明確な目標を見いだし、「自分には教員よりもトレーナーが合っている」と感じた。そして現在は医療・介護の現場に立ち、運動指導と自立支援を行うことを職業としている。「運動指導はヒューマンアカデミーで基礎知識を学び、実践経験も多く積ませてもらったので、対象が変わっても知識や経験を十分に生かせました。自立支援についてもスポーツ心理学が生きています。仕事を楽しんでもらうため、運動を楽しんでもらうために、内発的動機付けをどう引き出すか。弱みにばかり目が行っている人の思考を、どうリフレーミングしていくかを考えながら仕事をしています」

 すべてがヒューマンアカデミーのおかげなどと言うつもりはない。しかし、ヒューマンアカデミーという選択が今の自分の土台になったことは間違いない。「私は今の自分が幸せだと感じています。楽しく働けているし、家族もいるし、自分の価値を承認してくれる仲間もいる。そんな幸せな自分を形成したのは過去の選択であり、それが今の自分につながっている。そう考えると、ヒューマンアカデミーを選んだことも素晴らしい選択だったんだと思います」

 進路で悩んでいる学生は大勢いる。「今の自分は幸せ」と言い切る中垣さんは、そんな“過去の自分”にどんなメッセージを送るだろうか? 「人と違う経験はコンプレックスや不安の原因になる。ただ、その後ろ向きな感情を、自分の意志と周りの支援で前に向けた時に、人として強くなれると思うんです。人としての強さを身につければ仕事もうまくいく。夢も叶うと思う。自分の志が高いと思う人は、ぜひ人と違う選択をして、その経験を前に向けてください!」

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By サッカーキング編集部

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