FOLLOW US

“スポーツ×文化”の総合施設「カルッツかわさき」が盛大にオープン…記念大会&クリニックに元川崎の中西哲生が登場

2017.10.20

10月8日(日)、川崎市スポーツ・文化総合センター、通称「カルッツかわさき」のオープニングイベント「フットサルフェスティバル」が開催された。ゲストには川崎フロンターレクラブ特命大使の中西哲生氏が来場するなど、大きな盛り上がりを見せた。

川崎市富士見地区に誕生したこの施設は、老若男女問わず幅広い人に「スポーツ」と「文化」に触れてもらう総合拠点として、10月にオープンしたばかり。オープニングウィークには様々な催し物が開かれ、フットサルフェスティバルの〝スポーツゾーン〟の隣〝ホールゾーン〟では、米米CLUBのツアーが開催されるなど、多くの人で賑わった。

フットサルフェスティバルも豪華だった。照明が煌煌と輝く新設の体育館では、午前にエンジョイカテゴリー、午後にミックスカテゴリーの大会がそれぞれ開催された。

「このカルッツかわさきは、川崎市、富士見地区を反映させるためにつくられたものです。今回は第1回目のフットサル大会ですが、今後、2回、3回と重ねていき、より大きなものにして、皆さんの交流を深める場になっていってほしいと思っています」

柴田康則館長がそう挨拶すると、参加者たちはこの記念大会を多いに楽しんだ。ちなみに、8チームが参加したエンジョイカテゴリーで優勝したチームの選手は、閉会式で「厳しい戦いだったが楽しめた。第2回目も出場して連覇したい」と、熱いコメントを残した。

今回のフェスティバルは、フットボールクリニックも大きな注目を集めた。

川崎フロンターレのスクールコーチ陣による、小学1年〜2年、小学3年〜4年を対象としたクリニックと、中西氏による小学4年〜6年、大人向けのクリニック。

中西氏は現在、独自の分析に基づく理論を、長友佑都や永里優季、FIFA U-17 ワールドカップインド2017を戦う久保建英などに伝え、指導している。そうしたトップ選手に通じるプレーを学べる機会とあって、参加者は中西氏のメソッドに熱心に耳を傾けた。

「今日は、プロと同じことを教える」「両足、両方向、同じようにできないと、今は世界では戦えない。メッシも(中村)憲剛も、久保も両足を使える」

中西氏のメソッドは、本当に独特だ。プレーに対して、感覚ではなく、例えば「足首を曲げてボールにタッチする」とか、「ボールをなめたら、軸足はジャンプして止める」とか、動作のヒントを具体的に示してくれる。だからその動きを反復することで、無意識に、トップ選手のようなフォームを体現できるようになり、当然、パフォーマンスも向上していく。小学4年〜6年も、大人向も、いずれもプレーの楽しさを再確認したようだった。

「今日は、クリニックのコーチとしてここに来ましたが、皆さん、楽しんでもらえたと思います。このスポーツと文化をともに味わえる素晴らしい施設を今後も使ってもらいたいです。僕は今、いろんなサッカー選手やフットサル選手のコーチをしていますが、それらはサッカーに貢献して、日本代表がワールドカップで優勝できるようにするためです。だから皆さんにも日本代表を応援してほしいですし、もちろん川崎フロンターレも応援してもらいたい。それと、皆さん自身がフットボールを楽しんでもらいたいですね」

中西氏はフェスティバル中、大会参加者にそう話した。川崎市の人口は、約150万人。その玄関口の川崎駅はいつも、本当に多くの人で賑わっている。でもそんな川崎はもはや、「川崎といえばフロンターレ」というほどに、Jクラブの存在が地域に根差している。

スポーツと文化の街、かわさき——。
「カルッツかわさき」のオープニングイベントは、参加者だけでなく、市民、市外、全国の人々に向けて、川崎という、この街の価値を改めて伝えるものとなった。

文・写真=本田好伸

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO