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サッカーにおいて重要な「相手を扱う技術」とは?トラウムトレーニングセミナー開催

2017.05.10

 名古屋グランパスの指揮を執る風間八宏氏が、子ども達にもっと自由にサッカーを楽しんでもらいたいと設立したサッカースクール「トラウムトレーニング」。内藤清志氏は、筑波大学時代に風間氏の下でヘッドコーチを務め、その理論を吸収してきた。

 これまでサッカーキング・アカデミーでは、内藤氏のセミナーを開催しており、参加者からは非常に高い評価を得ている。次回のテーマである「外す」「受ける」について、内藤氏に語ってもらった。

――前回までのセミナーではどのようなことを講義してきたのですか?
内藤清志 我々が考えるサッカーを自由に行うために必要な「ボールを扱う技術」、「身体を扱う技術」、「頭を扱う技術」という3つの技術があります。それらを高めていく過程の中で、このボールを「止める」「蹴る」「運ぶ」という基本動作のどういった部分にこだわりを持ってトレーニングに臨むと良いかを、まずは資料や映像で確認しながら、頭の中で認識を得てもらうことを目的として行いました。それを実際にピッチの上で体験することで、その意味を実感していただくことができたのではないかと思っています。

――今回のセミナーのテーマが「受ける」「外す」ですが、この2つを身につけるためには何が大事になりますか?
内藤清志 「いつ」ボールを受けられるのか、「どこで」ボールを受けると自分が有利な状況を保てるのか、「誰」からフリーになってボールを受けると良いのかという部分がキーになってくると思います。大事になってくるのは、そのタイミングを認識する眼と、「止める」「蹴る」がベースとなるタイミングを作り出せる技術だと思います。

――トラウムトレーニングでも「受ける」「外す」の練習はしているのですか?
内藤清志 基本となるのは前回までの「止める」「蹴る」「運ぶ」ですが、スクールでは、サッカーにおいてもう一つ重要な「相手を扱う技術」につながる「相手」がある練習を多く行います。例えば、相手がいる中でもボール扱いがしっかりできるか、ボールの置き位置を調整できるか、というところは日々取り組んでいます。そしてその中でも、相手がいる中でボールを受け続けるためには、今回行う相手を「外す」技術が必要になってきます。その日の子どもたちの様子を見ながらですが、その部分を練習することもあります。

――これまでのセミナーに参加していない方でも大丈夫でしょうか?
内藤清志 我々は、「止める」「蹴る」「運ぶ」「外す」という動作は、1つでは完結しないと考えていますので、今回のセミナーでもそれぞれについて言及する場面が必ずあると思います。ですので、これまでのセミナーにご参加いただいていない方でも大丈夫ですし、この考え方でもっとプレーしたいなと思える状態になってもらえたら嬉しいです。

――今回参加を検討されている方へメッセージをお願いします。
内藤清志 前回、「運ぶ」を実施させていただいた時に、「止める」「蹴る」の回に参加していただいた方が多くいらっしゃいました。今回も、初めてトラウムトレーニングを体験していただく方はもちろんですが、2回目・3回目にいらっしゃる方にも満足していただける内容にしていきたいと考えています。頭の中で認識できることで、成功や失敗の原因も整理でき、自分のプレーや指導の際にも役立つと思います。楽しみながら上達していく時間にしていきたいと思いますで、ご興味のある方は是非ご参加をお願いいたします。

トラウムトレーニングつくば校 ヘッドコーチ
内藤 清志(ないとう きよし)

筑波大学蹴球部で活躍後、風間八宏氏の下で同部トップチームのヘッドコーチを務める。4年間その指導を学び、風間監督退任後はトップチームの指揮を執った。2010年、トラウムトレーニング設立時より子ども達の指導に携わり、多くの支持者を得てきた。風間氏は内藤氏を、「大切なことをしっかりと伝えることに長け、粘り強く選手達に接することができる指導者」と評する。今ではトラウムトレーニングつくば校 ヘッドコーチを任されている。

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