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ネイマール考案の世界大会「ネイマール・ジュニア・ファイブ」東京予選開催、「KING GEAR FC」が日本大会決勝へ

2017.04.10

「ネイマール・ジュニア・ファイブ」東京予選を制したKING GEAR FC

 4月9日(日)、ネイマール・ジュニア・ファイブ東京予選が、MIFA Football Parkで開催された。「ネイマール・ジュニア・ファイブ」とは、バルセロナに所属するブラジル代表、ネイマールのアイデアによって実現した世界中で予選が開かれる16~25歳のアマチュア・サッカープレーヤー向けの“世界一決定戦”。

 昨年に続く開催となった今年も、53カ国で予選が行われ、約14000チーム、のべ54000人近い選手が参加するという空前絶後の規模感を誇る。さらに、フットボール大国ブラジルの猛者の中にあって“至宝”と賞賛されるネイマール自身が考案したという大会ルールが、非常にユニークなことで話題を呼んでいる。

 フットサルよりもスモールサイズの特設ピッチで行われる、GKなしの5対5の重要なルールは2つだけ。

1)自分のチームがゴールを決めるごとに相手チームから選手1人が抜ける
2)試合時間は10分間、または1チームから選手がいなくなるまで

 まさに最強のフットボーラーを決するサバイバルマッチ。性別不問。16歳~25歳の年齢制限に加えて、今大会から25歳以上の選手を2名まで登録できるオーバーエイジ枠も設けられた。東京予選に参加した各チームは、地区予選を勝ち抜き、国内5地区から集まる精鋭による日本大会の覇者に与えられる世界大会の出場権を目指して、激闘を繰り広げた。

 降りしきる雨の中での大会となったこの日、午前中からグループステージが行われ、午後にはノックアウトステージが争われた。ラウンド16では、昨年の日本代表「Team Oh My God」が登場したが、この大会に約束された勝利はない。まさにハイレベルな戦いの末に前回王者は敗れ去った。

 大会中、どのチームも一つの戦略を立てて序盤から猛攻を仕掛けた。それは「先制点」。ゴールを奪えば相手が1人減って数的有利になる戦いにおいて最も大事なもの。そしてそのルールを掌握し、グループステージから準決勝までの全試合「無失点で5-0=完全勝利」で勝ち上がったのが、「KING GEAR FC」だった。

 スポーツライター金子達仁氏が監修する、サッカースパイクやスポーツ用具に特化する総合情報サイトの名を背負った精鋭チームには、元ヴァンフォーレ甲府の宇留野純氏や加部未蘭氏などが所属し、日本人として初めてボリビアでプロ契約を勝ち取った“道場破り男”、菊池康平氏がキャプテンを務めた。彼らは先手必勝の戦いで無類の強さを発揮し、決勝でも、桐蔭横浜大学フットサル部のメンバーが集まる「FC.Eggplant 96」を相手に無失点で勝利。菊池氏は「常に先制できたことが大きかった」と勝因を語り、「先日、別の大会の全国大会で準優勝に終わってしまったので、そのリベンジを果たしたい」と全国大会への意気込みを語った。

 札幌、東京予選が終わり、15日に名古屋、22日に大阪、5月14日に福岡で地区予選が行われた後、6月上旬に日本大会決勝が開催される。そしてその勝者が日本代表として、7月15日にブラジル・サンパウロ州にあるネイマール所有のスタジアム「ネイマールJr教育センター」で開催予定の世界大会に出場する。

By サッカーキング編集部

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