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日本サッカーの歴史を次世代へ語り継ぐイベント『サムライブルーの源流』とは!?

2017.03.28

 6度目のワールドカップ出場に向けて、戦いを続けるサッカー日本代表。その躍進は、Jリーグ創設20年の功績や、1993年の“ドーハの悲劇”を象徴的なターニングポイントに挙げる向きがある。しかし、1960年代には日本サッカーリーグ(JSL)のスタートやメキシコ五輪銅メダル獲得があり、サッカー人気低迷の70年代や80年代にも、欧州との交流やリーグ自主運営化など、日本サッカー界は画期的な時代を過ごしてきた。

 埼玉スタジアム2002主催のもと、2011年から毎年行われているイベント『サムライブルーの源流』では、「日本サッカーの歴史を大切にし、次世代へ語り継ぐ役割を担う』という目的のもと、日本代表の歩みを支えてきた人たちの思いや言葉を伝えていくトークイベントやサッカー教室を毎年12月に開催している。

 2016年12月24日には、第6回目となるイベントが行われた。

 ゲストは第1回から出演している杉山隆一さんと釜本邦茂さんに加え、日本初のプロサッカー解説者の金田喜稔さん、テレビ番組で活躍しているる都並敏史さんが参加。ナビゲーターは、元浦和レッズFWでスポーツキャスターとして活躍中の水内猛さんが務めた。

 トークの中心は2018年に開催されるロシア・ワールドカップについて。日本代表のアジア最終予選の前半戦を振り返り、良かった点や悪かった点、今後どうしていくべきかなどの意見が交わされ、ゲストの一語一句に参加者も真剣に耳を傾けていた。

 終盤、釜本さんの技術論が話題になり、エウゼビオ(元ポルトガル代表)のシュートフォームを研究して試行錯誤したエピソードを披露。「今は映像がいくらでもある。上手くなるには教わるんじゃなくて自分で考えることが大事」という話も飛び出した。

 シニアサッカーゲームでは、2チームに分かれてレジェンドマッチを開催。ゲーム序盤、「杉山・金田JAPAN」が金田さんのしなやかなドリブルとスルーパスでゲームを優位に進め、得点を重ねる。対する「釜本・都並JAPAN」は、都並さんが攻守にわたって精力的に動きまわるものの、決定力に欠ける展開に。

 終盤、釜本さんがピッチに登場すると、一気に形勢は逆転する。フリーキックのチャンスに、キッカーは釜本さん。柔らかい軌道でゴール前にボールを送ると、そこへ飛び込んだ都並さんがヘディングで軌道をずらしてゴールネットを揺らす。続けて都並さんがペナルティエリアで倒されてPKを獲得。釜本さんが冷静にキーパーの逆をつき、ゴールを奪った。結果は4-4の引き分け。釜本さんの存在感と決定力を印象づけるゲームとなった。

サムライブルーの源流 公式HP

By サッカーキング編集部

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