2015.03.12

最高レベルの技術と気持ちが激突。決勝Rは明日13日に代々木で開幕/PUMA CUP 2015

栄冠を手にするのはどのチームか。決勝ラウンドは13日に代々木で開幕する [写真]=本田好伸

 PUMA CUP 2015 第20回全日本フットサル選手権大会の決勝ラウンドが明日13日から国立代々木競技場第一体育館で開催される。1次ラウンドのグループリーグを1位で突破してきた6チームと、決勝ラウンドから登場する名古屋オーシャンズとシュライカー大阪を加えた8チームが日本一の座を懸けて争う。

 この舞台に駒を進めたのはすべてFリーグのチームだが、“負けたら終わりの一発勝負”の戦いに各チームのモチベーションは高い。13日に対戦する準々決勝は、ペスカドーラ町田と府中アスレティックFCの一戦で幕を開ける。1次ラウンドを3連勝と勢いに乗る両者は、今シーズンのリーグ戦で1勝1敗1分けと五分だけに、ここで決着を付けるべく熱い“東京ダービー”を繰り広げるだろう。町田は守護神イゴールを中心とした守備に、府中はミドルレンジから果敢にシュートを放つ攻撃にそれぞれ持ち味があり、攻守の駆け引きが大きな見どころとなる。また、長きに渡りフットサル界を支えてきた町田の大地悟が今大会限りでの引退を表明。有終の美を飾りたい大地自身の戦いぶりと、その大地に日本一という花道を用意しようと奮起する町田の選手たちのプレーにも注目が集まる。

 続く試合はフウガドールすみだとバルドラール浦安の一戦。もう何年もの間、公式戦や練習試合を問わずに幾度となく対決してきた“手の内を知る者同士”の戦いは、互いに前線からの激しいプレスを掛け合う展開となり、攻守が目まぐるしく入れ替わる対決となるだろう。さらにすみだは(前身チーム時代の)2009年、浦安は(前身チーム時代の)2006年、2008年に大会を制し、「頂点へと上り詰める経験」を持っているだけに、この試合に勝利して勢い付くことで一気に日本一へと駆け上がっていく可能性も大いにある。

 3試合目のデウソン神戸と大阪の“関西ダービー”は、2度の優勝を誇りカップ戦の戦いに定評がある大阪に分がある。Fリーグでもプレーオフにおいて名古屋を苦しめた“戦略家”木暮賢一郎監督の采配とそれを体現する選手の能力は申し分なく、神戸が苦戦することは間違いない。ただし、神戸もリーグ戦で下位に沈んだ巻き返しを図ろうとチームが一体となっているだけに、試合を先行できればそのまま勢いに乗っていけるだろう。

 準々決勝最後の試合は、バサジィ大分と名古屋の対決。レギュラーシーズンで2位に入った大分とFリーグを8連覇した王者による、“フットサル界最高峰の戦い”が繰り広げられるだろう。最大の焦点は、小曽戸允哉、仁部屋和弘という“ダブルエース”を擁する大分がどのように名古屋の守備を切り崩すのかにある。大分にとって、森岡薫やラファエル・サカイといった試合を決定付けられるタレントぞろいの名古屋にリードを許すと分が悪い。いかに点差を付けた状態で試合終盤を迎えられるかが勝敗を左右するだろう。

 大会の優勝候補筆頭は名古屋で間違いない。ただ、彼らにも一発勝負の舞台ならではの隙が生じることも多く、他チームにとって間違いなくチャンスはある。事実、名古屋は今大会でまだ2回しか優勝したことがなく(前身の大洋薬品/BANFF時代の2007年を含めれば3回)、今大会における“絶対的な”王者だとは言い難い。府中の谷本俊介監督も次のように強調する。「彼らを『王者』だとリスペクトしすぎて、自分たちで相手を強大にしてしまうのはやめようと話してきた。リーグ戦では勝敗も五分だし、そういうマインドセットをせずに、あくまでも優勝を目指して戦う」。今大会は特にメンタル面が重要な鍵を握るため、「名古屋だから」と構えることなく気持ちの部分で上回ることができれば、勝機は十分にあるということだろう。

 町田の大地だけではなく、今大会を最後に引退する選手も多い。「このメンバーで最後に日本一を」という強い気持ちを持っている選手も多いだろう。国内フットサルにおける最高レベルの技術と気持ちの激突こそが今大会の最大の魅力である。3日間の戦いの末、最後に笑うのはどのチームか。20代目のチャンピオンが決まるその瞬間を、ぜひ会場で見届けてみてはいかがだろうか。

文・写真=本田好伸

PUMA CUP 2015 第20回全日本フットサル選手権大会 決勝ラウンド組み合わせ
2015年3月13日(金) 準々決勝
会場:国立代々木競技場第一体育館(東京都)
12:30 ペスカドーラ町田 vs 府中アスレティックFC
14:45 フウガドールすみだ vs バルドラール浦安
17:00 デウソン神戸 vs シュライカー大阪
19:30 バサジィ大分 vs 名古屋オーシャンズ

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