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Fリーグ オーシャンカップ2014 大会3日目……大会5連覇を狙う名古屋が決勝進出

2014.05.24

準決勝で大阪を破った名古屋が7年連続で決勝戦進出を果たした [写真]=本田好伸

140524_SK_OAC_01 24日、Fリーグ オーシャンカップ2014の3日目が小田原アリーナで行われ、準決勝で勝利した名古屋オーシャンズとペスカドーラ町田が、明日25日に行われる決勝戦に進出した。

 名古屋とシュライカー大阪の試合は、大会初の延長戦へ突入する激闘となった。序盤は名古屋が主導権を握り前半を1−0で折り返すと、後半早々にも渡邉知晃のゴールで追加点を決めて名古屋がリードする。しかし大阪は25分、相手陣内でボールを奪った村上哲哉がそのままゴールに流し込み反撃を開始。そして28分にはカウンターから江口孝一が決めて試合を振り出しに戻した。

 試合は激しい攻防となっていたが、再びのリードを奪ったのは名古屋。35分に渡邉が左サイドからのシュートでゴールのニアサイドを抜いて勝ち越しに成功。またしても追い掛ける展開となった大阪は、直後にGKをフィールドプレーヤーの稲田瑞穂に替えてのパワープレーを開始し、名古屋ゴールに迫っていく。すると残り28秒、左サイドの稲田が中央にパスを送ると、これが相手のオウンゴールを誘って再び同点。そして試合は前後半の40分では決着せずに延長戦へと突入した。

 迎えた延長前半、ペースを握ったのは名古屋。43分に森岡薫のシュートをGKが弾くと、シンビーニャがその跳ね返りのボールをアクロバティックなボレーで突き刺して名古屋が三度勝ち越す。さらに20秒後には吉川智貴が、44分には北原亘が決めて名古屋が一気に突き放した。追い付きたい大阪は再びパワープレーで攻め込んでいくと、延長前半の残り9秒で林浩平が1点を返して望みをつないだ。

 しかし、大阪がそれ以上点差を詰めることはできなかった。48分にパワープレー中のボールを奪ったシンビーニャが大阪の無人のゴールへと流し込む“パワープレー返し”を決めて、試合は7−4で決着。名古屋が大会創設から7年連続で決勝戦の舞台に駒を進めた。

 大阪は、名古屋に敗れたものの今大会で大きな存在感を示した。約4年半に渡って名古屋でプレーし、2012シーズンに現役を退いた木暮賢一郎監督の初陣ということでも注目を集めていたが、始動から約1カ月とは思えないほどに選手間の連係はスムーズで、攻守に渡ってアグレッシブな姿勢を貫いていた。木暮監督自身も、選手たちの戦いぶりに手応えを感じているようだった。「今シーズンは名古屋からタイトルを奪取し、歴史を変えることをテーマに取り組んでいる。その第一歩として、始動して1カ月で見せた大阪の戦いは今後に活きてくると思う」。名古屋を追い込み、接戦を演じた大阪の戦いは決して悲観するものではなかった。

 もう一つの準決勝、ペスカドーラ町田と湘南ベルマーレの一戦は一方的な展開となった。序盤で3点を奪った町田が湘南の攻撃をことごとく封じ込め、終わってみれば6−0と無失点での大勝。クラブ史上初となる本大会の決勝戦進出を果たした。

 大会は25日、いよいよ決勝戦を迎える。「決勝戦は気持ち的にも打ち勝っていかないといけない試合になる」と言う名古屋のビクトル アコスタ監督の言葉通り、連戦で選手の疲労はピークとなり、互いに総力戦となることは必至だ。名古屋の大会5連覇か、町田の初優勝か――。注目の決勝戦は小田原アリーナで15時半にキックオフを迎える。

~北條初夏の陣 wz WARRIOR~ Fリーグ オーシャンカップ2014 in 小田原アリーナ
開催日:2014年5月22日〜25日
会場:小田原アリーナ/神奈川県

[3日目/準決勝試合結果]
15:00 名古屋オーシャンズ 7-4 シュライカー大阪
17:45 ペスカドーラ町田 6-0 湘南ベルマーレ

[4日目/対戦カード]
3位決定戦
13:00 シュライカー大阪 vs 湘南ベルマーレ
決勝
15:30 名古屋オーシャンズ vs ペスカドーラ町田

写真・文◆本田好伸


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