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名古屋が北海道を下して大会連覇を達成/PUMA CUP 2014

2014.03.16

名古屋が2年連続2度目の大会制覇を成し遂げ大会は閉幕した [写真]=本田好伸

SK_PUMA CUP 2014_0316_01 16日、「PUMA CUP 2014 第19回全日本フットサル選手権大会」の決勝戦が国立代々木競技場第一体育館で行われ、エスポラーダ北海道を4-2で下した名古屋オーシャンズが大会連覇を達成。その試合の前に行われた3位決定戦では、バルドラール浦安がペスカドーラ町田をPK戦の末に破り大会3位を手にした。

 北海道が名古屋にどう挑むのか――。試合序盤の戦いに注目が集まったが、いきなり本気モードで勝負を仕掛けたのは名古屋だった。開始10秒で放った森岡薫のシュートを皮切りに、1分間に7本ものシュートを浴びせ、そのうちの4本は決まっていてもおかしくないほどにコースを捉えていた。しかしその猛攻を凌いだのは北海道が誇る若き守護神、関口優志。いきなりのビッグセーブを連発し、チームの窮地を救った。関口自身も、「早い時間で名古屋の猛攻が続いていたが、そこで失点しなかったことで試合が崩れなかった」と振り返った。事実、名古屋に点差を付けられた状態から逆転することは難しく、「あそこで(失点を)ゼロに押さえられたことでゲームが成立した」(小野寺隆彦監督)。

 その後も名古屋の攻勢は続いたが、北海道も食らい付き、カウンターからチャンスを作り出していく。「気を抜いたらやられる」。ピッチにはそんな緊張感が漂っていた。そして均衡を破ったのは名古屋。12分にラファエル サカイの縦への浮き球のパスを受けた北原亘がGKの肩口を抜く絶妙なシュートで先制点を生み出した。しかし北海道も負けてはいない。18分にカウンターから持ち上がった水上玄太が左の室田翔伍にボールを預けると、室田がGKとの一対一を確実に得点に結び付けた。

 同点とした北海道は前半残り3秒、中央を突破した阿部恭也が値千金の勝ち越しゴール挙げる。1-2と北海道がリードする展開に、4000人を超す観客も後半戦への期待感を強めていた。

 しかし追い掛ける名古屋はあくまでも冷静だった。「ハーフタイムでも選手に焦りはなかったですし、いつも通りのことをやれば結果を残せると信じて一つになれていたので今日はいけるなと思った」(ビクトル アコスタ監督)。そして24分、シュートのこぼれ球に反応した渡邉知晃が滑り込みながらゴールへ押し込み同点に追い付く。変わらずに緊迫した展開が続いていたが、34分に名古屋が勝ち越しに成功する。ゴール前でサカイからの落としを受けたキャプテンの吉川智貴がシュートをネットに突き刺した。

 その後も攻め続け、試合を振り出しに戻そうとピッチを駆け回る北海道。シュートがポストをたたく決定機もあったが、それでも同点にすることはできない。そして37分、ゴール前でパスを受けたシンビーニャが角度のない位置からのシュートを決めて勝敗は決した。そのままリードを守り切った名古屋が4-2で勝利し、2年連続2度目の大会制覇を成し遂げた。

「プレッシャーがある中で今シーズンからこのチームに来たが、国内のタイトルは絶対に取ろうと思っていた。そのために良い仕事をして、選手がそれに良い反応を示してくれたので満足しているし、ほっとしている」(アコスタ監督)。北海道は善戦したが、名古屋を本当の意味で追い詰めることはできなかった。優勝が絶対視されていた中での載冠。昨シーズンに続いて3冠を達成した名古屋は、今シーズンも王者だった。

 果たしてこの絶対的な構図が崩れる日が来るのだろうか。「PUMA CUP 2014 第19回全日本フットサル選手権大会」は名古屋の優勝で終焉を迎え、そして選手たちの今シーズンの戦いが幕を閉じた。

文・写真=本田好伸

PUMA CUP 2014 第19回全日本フットサル選手権大会 決勝トーナメント 決勝戦・3位決定戦
2014年3月16日(日)
会場:国立代々木競技場第一体育館(東京都)
3位決定戦
12:00 バルドラール浦安 1-1(1-1、0-0、PK3-1) ペスカドーラ町田
決勝戦
15:00 名古屋オーシャンズ 4-2(1-2、3-0) エスポラーダ北海道


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