2012.07.08

元日本代表DF名良橋氏がスカウトを担当「自分を出すことが大切」

 ナイキジャパンは7日、世界規模で実施しているスカウトプロジェクト「THE CHANCE」のジャパンセミファイナル九州ラウンドを福岡県福岡市の福岡フットボールセンターで開催。

 34名が参加した九州ラウンドでは、フィジカルテストの他、5対5やポジション別のミニゲームを経て、1次選考通過者による30分2本のゲームが実施され、FW内村一哉、MF木村健太(ともに鹿児島実高)、MF松村哲太(鎮西高)の3選手がジャパンファイナル進出者として選出された。

 以下、特別スカウトを担当した元日本代表DF名良橋晃氏のコメント。

―合格者の選考で、どのようなポイントが差になりましたか?
「自分を出すということが一番大事。プレーもそうですし、コーチングとか常に自分を出す、自分をアピールする姿がコーチ陣を引き付けるというところもあります。それから、ポテンシャルという部分もあると思うし、そういったバランスを重視し、3人を選びました。もっとたくさんの選手を選びたかった思いもありますが、選ばれた3人には九州を代表して出場するファイナルラウンドで、自分のポテンシャルをまた出してほしいです。自分を出せないと選ばれないと思うし、もったいないと思います。ファイナルラウンドへ行って、自分で何かつかめばプラスになることもあるし、学べることもたくさんあるはずです。失敗を怖れずにトライして、自分の良さを出せるか。チャンスをつかむためにトライすることが本当に大事です。ナイキさんの『THE CHANCE』という企画は非常に良い企画だと思います」

―全国大会の経験を持たない選手や代表選出経験のない選手たちがアピールしました。
「無名校でないですけど、そういった選手がこうしたセレクションで名前を売るというか、どんどん出てくると思うので、この『THE CHANCE』のような企画をどんどんやっていってもらえたらと思います」

―選考の際、名良橋さんが特に重点を置いたポイントは?
「技術が一番大切だと思いますが、120パーセント自分を出せるかということも大事。怖気づいてしまえば他の選手に負けてしまうし、極端な話、失敗してもいいと思います。失敗したらまたトライすればいいだけなので、負けない気持ち、失敗を恐れずにトライする気持ちを出していくことが何よりも大事だと思います」

―選手たちに声を出すよう促していましたね。
「声というのはシンプルに引きつけるところがあるじゃないですか。がむしゃらでもいいですし、この年代なので技術はこれから高まる可能性もあります。とにかく全面に『自分は負けない』という気持ちを出せる選手が必要だし、伸びていくと思います」

―もし、ご自身の高校時代に「THE CHANCE」があったら参加していましたか?
「絶対に受けたと思います。僕は無名校(千葉英和高)の選手でしたし、選手権にも出たことがなかった。こういったセレクションがあったら絶対に参加したと思いますし、参加しなければ夢には近づけないと思います。それはスポーツ界だけでなく、芸能界とかいろいろな世界も同じ。夢をつかむのは自分自身だと思うし、どれだけチャンスをつかめるかだと思います」

―スカウトを担当してみて難しさは?
「本当に難しかったです。あと数人選びたかったですし、それぞれ特長の違う選手がいっぱいいました。選ぶ難しさを感じましたね」

―選手たちのアピールをどう感じましたか?
「最初は一人ひとりがおとなしいと感じました。ただ、5対5や3対3などゲームの中でコミュニケーションをして、自分を出していったと思います。合格した3人にはファイナルラウンドで最初から自分をしっかり出してほしい。完全燃焼ではないですけど、精一杯やってきてもらいたいと思います。ファイナルラウンドは今回以上にレベルの高い選手が揃っていると思うので、そこで怖気づくことなく、それぞれのポテンシャルをもっともっと人前で出してほしいですね。この年代は伸びしろが高いですし、やればやるほど力がつくと思います。(今回の九州セレクションで)周りのレベルが分かったと思いますし、この経験をチームに持ち帰り、チームメートに伝えることも必要だと思います。そういった中で九州のレベルも上がっていくし、九州のレベルが上がれば全国のレベルも上がり、日本サッカー界のレベルアップにもつながると思います」

―選考から漏れた選手たちに壁を乗り越える重要性を説いていましたね。
「僕自身、何度も壁にぶつかりました。そこで負けてしまうと、それだけになってしまうし、自分に何が足りなかったのか、どういう練習をすれば壁を乗り越えられるのか、それを自分で考えることが大事だと思います。合格した3人がここで満足してしまうと、選ばれなかった選手が学ぶことで抜かされてしまうことだってありますし、そこで満足せずにもっともっと上を目指していってほしいと思います。人生はこれから。ここで終わらずに、ここから一日一日努力をすることでポテンシャルを高めることができるし、負けずに積極的にトライし続けてほしい。もちろん、ジャパンファイナルに進出する選手もここで終わりではなく、九州の代表として頑張ってほしいと思います」


[写真]=土肥亮介

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