映像の世界をリアルに体験できるヴァーチャル・リアリティ(VR/仮想現実)。すでに多くの作品がリリースされ、見たり聞いたりしたことがある人も多いはず。今回は、2018年2月9日から11日に千葉・幕張メッセで開催されていた「ジャパン アミューズメント エキスポ 2018」(JAEPO 2018)のタイトーブースで、VRを活用した『VRキャプテン翼~燃えろストライカー~(仮)』が一足先に体験できるということで取材に行ってきました。
■サッカー漫画「キャプテン翼」とは?
キャプテン翼は1981年から『週刊少年ジャンプ』で連載が始まった大人気サッカー漫画。主人公の大空翼をはじめとする魅力的なキャラクターが数々登場し、当時アニメ化もされキャプテン翼を見て「サッカー選手を目指した」、「漫画からプレーのアイデアをもらっている」というほど、多くのサッカー選手やファンに影響を与えた作品として知られています。今年4月からテレビ東京他で新作テレビアニメが放送予定。ワールドカップ・イヤーの今年、再びキャプテン翼に大きな注目が集まっています。
■VRゴーグルを装着してキャプテン翼の世界に!
『VRキャプテン翼~燃えろストライカー~(仮)』は、そのサッカー漫画の金字塔「キャプテン翼」の世界に飛び込み“ボールを蹴る”体験をVR化したアトラクション。プレイヤーはVRゴーグルを装着して一人の選手となり、VR空間に広がるサッカースタジアムでフリーキックやペナルティーキックなどの局面で実際にボールを蹴ってゴールを狙います。
JAEPO 2018では、天才GK若林源三とPK対決を楽しむことができました。製品版では他の選手も登場予定ということなので、森崎くんや若島津くんとの対戦できるかもしれません。
■PKの緊張感はリアル世界とほぼ同じ
VRゴーグルを付けるとピッチ上の風景になり、若林くんが登場します。若林くんに「お前がうわさのプレーヤーか。いいだろう、相手をしてやる」と声をかけられてゲームがスタート。声は新作アニメで若林くんの声優を担当する鈴村健一さんが務めているので臨場感は抜群です。
ヘッドフォンを付けて雑音を遮断すると、本当にピッチに立っているかのような気分に。実際にPKを蹴る前のような緊張感を味わうことができます。今回はスタンドに観客がいませんでしたが、ゴール裏に人が入っていたら緊張感はさらに増すことでしょう。
今回のゲームモードでは、1プレーで3回PKを蹴り、ゴールを決めた数やシュート速度、キックのタイミング、シュートコースによってランクが表示されるようになっていました。
キックをするたびに若林くんが「もっとコースを狙え」「お前の実力はこんなものか!」などと話しかけながら近づいてきたり、3本目のキックでは、いわゆる必殺シュートが打てる演出もあり、キャプテン翼の世界観にどっぷり浸ることができました。
■フリーキックやコーナーキックの局面も!?
ただ一つ残念だったのは、若林くんの身長が以外に低かったこと。設定は恐らく小学生時代なので仕方ないのかもしれませんが、小さい頃から原作を読んでいたファンの一人としては、若林くんの年齢、身長を超えてしまった現実を突きつけられて少し寂しかったかな、と。
開発状況はまだ30%とのことで、製品版では色々な角度からフリーキックでゴールを狙ったり、翼くんや岬くんが蹴るコーナーキックを合わせるといったモードも検討中とのこと。稼働時期は今秋予定。まずはキック精度を磨いて完成を待とう!
©高橋陽一/集英社・2018キャプテン翼製作委員会
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