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【インタビュー企画】F5WC JAPAN 2019のオフィシャルスポンサー「XF(エグゼフ)」の早川社長に、協賛の意義や創業からの想いなどを聞きました!

2019.07.10

『アマチュア』を再定義しよう

 今年の F5WCが掲げるテーマは「Redefine Amateur=アマチュア(という言葉)を再定義しよう」。

 一般的には「プロ」と対比して使われる「アマチュア」だが、「未熟な」「素人」といったネガティブな意味で使われることも多く、日本語だけでなく海外の言葉でも同様ニュアンンスで使われることが多いという。

 このF5WCというアマチュアサッカーの祭典を通じて、そんなマイナスなイメージを払拭したいという想いが今年のテーマには込められている。

 もっとも「アマチュア(amateur)」の語源はラテン語の「アマートル(amator)=愛する者」。それが時代を経てフランスやイタリアなどのラテン語圏で「amateur(アマチュア)」へと変化した。

 よって、語源に忠実に考えると、アマチュアに求められるのは技術や専門性よりもそこに「愛」があるかどうかであると言える。

クリエイティブヘッズ

 この記事では、F5WC JAPAN 2019の公式スポンサーでもある「XF(エグゼフ)」を展開し、「会社員時代に週8回もテニスの練習に打ち込んでいた時期もあった(本人談)」というほどスポーツを愛する株式会社アイズカンパニーの早川利澄社長に、創業期からの想いや今回の協賛に至る経緯を聞いた。

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いつも笑顔で気さくな早川社長。創業時からの想いを熱く語ってくれた。

「島」のハンデを克服するために

-- 創業のきっかけを教えていただけますか?

 2006年9月に園田(現会長)と盛(現専務)の2人が奄美大島で始めた「HOOP JAM」というバスケットボールショップが会社の前身です。

 2人ともバスケ大好き人間で全国大会を経験するような選手だったものですから、それぞれの仕事の傍、自分たちを育ててくれたバスケを子どもたちに教える活動をしていました。

 ショップを始めたきっかけは、当時教えていた子どもたちがウェアや用具を島の外で買わなければならないという島のハンデを減らしたいというものでした。

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「自分の会社」を5人で起ち上げ

-- アイズカンパニーとは?

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 企業としてなにかの課題を解決するには事業の持続的な発展が必要だと気づき、2007年に現在の株式会社アイズカンパニーを起ち上げました。

 ちなみに、アイズカンパニー(I’s Company)というのは「自分の会社」という意味の造語で、会社の起ち上げに参画した5人が「自分の会社」だという意識をもってやっていこうとつけた社名です。

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 当時はそれほど一般的ではなかったチームウェアのインターネット販売を始めました。その時に立ち上げたのが「VAYoreLA(バイオレーラ)」です。

 名称については色々と候補があったのですが、最終的に「Produced by オレら」というのが由来となっています。

 会社名もブランド名もただのダジャレのように聞こえますが、メンバーそれぞれが前職や過去の経験で感じていた矛盾を解消し、お客様にとってよりよいものを「自分たちがプロデュースして」提供したいという強く熱い想いから生まれています。

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顧客の「想い」を大切にする姿勢は創業時から変わらない

大事にしているのは「三方よし」

-- 大事にしている考え方やこだわりはありますか?

 創業当初は商品もTシャツとユニフォームくらいしかなくて、プリントの色も数色しかなかったんですが、お客様から「もっと色を増やしてほしい」などのご意見をいただきながら徐々に色を増やしていったり、ラインナップを広げていったりしていました。

 つまり、お客様の声を参考にしながら、自分たちでプロデュースをするということで少しずつ会社として成長してきた会社なんです。

 こだわりを持つのは大事ですが、それが強すぎることがお客様にとって必ずしも良いことばかりではありません。創業メンバーの前職や過去の体験からもそうはなりたくないと皆が感じていました。

 会社の仲間、お客様、お取引先の全てがハッピーになる「三方よし」となることを重要視しています。

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「スポーツを通じて日本の未来を元気にする」を理念に

-- 創業当時と比べて仲間が増えてますが、会社が大きくなったことで難しいと感じる部分はありますか?

 人数が少ない頃は、創業時の想いなどを敢えて口にしなくてもお互いわかりあえていましたし、大変な時もそれを糧に頑張れていました。

 でも、少しずつ仲間が増えてくるにつれて、忙しい毎日で必死に仕事をしているとそのうちなんのためにこんなに働いているのかと目的を見失ってしまうのではないか?そんな状態ではいいサービスを提供できなくなってしまうのでは?と感じ始めました。

 そこで社員が20名を超えた頃に、当時の幹部で「会社として何を目指しているのか」ということを考えました。そしてたどり着いた答えが、現在の企業理念である「スポーツを通じ日本の未来を元気にする」だったんです。

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理念の実現に向けて着実に進んでいる。アマチュアの大会へのサポートも積極的に行っている

-- 創業からの想いや理念を浸透させるために行っていることはありますか?

 10年目の年に、これまで会社を育ててくれたお客様への感謝の気持ちを表現する機会として、創業の地でえある奄美大島の子どもたちを招いてアスレティックトレーナーの岩崎由純氏にペップ・トーク*をしてもらうなど、社員全員で手作りのイベントを行いました。

*ペップ・トーク=「Pep」は英語で元気、活気、活力という意味。元来試合直前に監督が話す簡潔で前向きな話を指し、戦いを控え緊張する選手たちの能力を最大限に引き出すために行っていた

 いま思えば、そうやって社外に向けて自分たちの想いを発信する機会を通じて、創業からの想いや文化を継承できるのかもしれないと感じてます。

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創業の地、奄美大島で行なった10周年のイベントにて記念撮影

『エグゼフ』というプロジェクト

-- エグゼフの立ち上げに至った経緯を教えてください。

 これまで仕事を通じて様々な方との繋がりを持たせていただく中で、社会には多くの課題があることを知りました。

 エグゼフの「XF」というのは「〇〇 X(掛ける)Football」という意味で、社会に埋もれてしまっている課題を、フットボールと掛け合わせることで解決しようという試みです。

「『スポーツを通じて日本の未来を元気にする』ために僕らができることは何か?」と改めて考えたとき、従来メディア露出のためにかけていた広告宣伝費を社会課題の解決や、そのような活動サポートに充てていこうと決めました。

 そこであくまで副産物的にですが、その活動で関わらせていただいた方々に共感や愛着を持っていただけたら、それは従来の広告宣伝活動とは比べ物にならないほどの価値があるだろうと信じています。

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元サッカー日本代表 高原直泰氏が監督兼選手を務める沖縄SV。数々の地域貢献活動を行うことでも注目を集めている

豊かな社会の実現に向けて

-- 今回のF5WCへの協賛についてはどのような価値を感じていますか?

 今回のF5WCへの協力についても、健康で豊かな社会の実現に向けてアマチュアスポーツ人口を増やすという課題に対しての取り組みと、「アマチュア」という言葉そのものをポジティブなものに再定義するというテーマに共感して協賛することを決めました。

 このF5WCを通じて、一人でも多くの方が継続的にスポーツをするようなったり、世界大会という素晴らしい舞台に立つ夢を抱いていただけたら素敵だなと思っています。

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社会人になってからも週8回もの練習をするほど打ち込んだテニスをする早川さん

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