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「海外で働くということは、自分に付加価値がつけられる」アルビレックス新潟シンガポール特別セミナー開催!

2019.03.27

「サッカーに携わる仕事がしたい」。高校や大学を卒業後に社会人として働く上で、これまでサッカーをやってきた方、サッカーが好きな方はこの気持ちを持つ方は多いのではないだろうか。「今後サッカーで食べていきたい」、「仕事としてサッカーと関わりたい」。そんなことができる環境を日本ではなく、世界で提供しているのが、アルビレックス新潟シンガポールである。

今回、東京都八丁堀にあるFROMONE SPORTS ACADEMYで『人材を活かしたグローバル戦略!』と題した、アルビレックス新潟シンガポール特別セミナーが開催された。登壇したのは同社で最高戦略責任者を務める田宮直人氏。シンガポールで事業を成り立たせた経緯や、世界5カ所で進める事業の統括、そして、各所で活躍する人材について、質疑応答も含めたお話を聞くことができた。

まず、田宮氏からサッカー業界の仕事について紹介された。「サッカーを支える仕事」「サッカーを伝える仕事」と大きく2つに括られ、その中でも様々な職種があると解説。「サッカー業界の仕事は多岐に渡っています。この前提を踏まえた上でアルビレックス新潟シンガポールが何をしているのかをお話しします」と、高校生から社会人と幅広い年齢層の方々が参加されていたため、業界マップが丁寧に解説された。

 

素朴な疑問として、「なぜシンガポールにJリーグに所属するアルビレックス新潟がチームを持ったのか?」と思うのではないだろうか。

もともとマレーシアのリーグに所属していたがシンガポールだが、1996年にリーグを発足し、国内リーグを組成した。リーグを強化させるために各国から様々なチームを招き入れて強化を図ったという。2002年にJリーグにも声がかかり、J1に昇格したタイミングでもあったアルビレックス新潟はサッカーで県を活性化させたいという思いから手を挙げたという。海外で若手選手を育てて日本に戻ってくるというサイクルを思い描き2003年、進出を決めた。

しかし、シンガポールは国としてサッカーの人気は高いもののシンガポールのサッカーを観る観客は限られており、事業を成り立たせるのが難しかった。同社は、参入した年から毎年赤字が続き2008年に撤退の危機に陥った。そんな時に、先日アルビレックス新潟の社長に就任した是永大輔氏が当時29歳の若さで名乗りを上げ、1年で黒字化を達成させ、独立経営を実現させた。

 

その後、リーグ優勝や、タイトルを獲得し続け、活躍した選手はアジアを中心に各国へと移籍し活躍の場を広げている。

そして、シンガポールだけでなく、2013年にバルセロナ、2014年にはミャンマーと各国に事業展開を推進。タイやカンボジアへの進出、撤退も経験しながら現在では5カ国で事業をしており、選手や、若い人材を育成しスポーツ業界の舞台へと羽ばたかせている。

特に、バルセロナでは留学制度を活用して運営しており、サッカーの本場でプレーしながら、スペイン語とスポーツビジネスを学んでいる。多くの方が修了後、スポーツ業界に就職・転職し、働いている実績が作れているという。実際にアルビレックスシンガポールグループのスタッフとして働いている方もいると田宮氏は語った。

限られた人材で、チームを運営し世界で活躍する選手を育成している同社。「海外で働くということは、自分に付加価値がつけられるということ」と田宮氏は語る。特にスペイン語はサッカーと密接に関わっているが、国内で話せる人材が少ないということもあり希少価値は高まっていると解説した。

最後に田宮氏は、「サッカーに関わる仕事は多岐に渡るため、業界はあまり関係ないと思っている。自分のやりたいこと、想いを実現させることのできる世の中になってきていると思うので、その想いを持って様々なことにチャレンジしてほしい」と受講者へエールを送り、セミナーは幕を閉じた。

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