2019.03.23

「スポーツビジネスのトップランナーに聞く」 第6回:木村弘毅さん(株式会社ミクシィ) <後編>

サッカー総合情報サイト

2017年、Bリーグ(日本プロバスケットボールリーグ)「千葉ジェッツ」のスポンサードを皮切りに、2018年にはサッカー・Jリーグ「FC東京」、2019年にはプロ野球「東京ヤクルトスワローズ」と、近年スポーツ業界への投資を続けている株式会社ミクシィ。特に、ゲーム、スポーツ、アニメ、映画、リアルイベントなど、アドレナリン全開のバトルエンターテインメントを展開し、友だちや家族とワイワイ盛り上がれる場所を創出しているエンターテインメントブランド、「XFLAG」のロゴが今シーズンからFC東京の胸に掲出されている。「XFLAGって何なのだろう?」と疑問に思ったスポーツファンも多いのではないだろうか。

その株式会社ミクシィでスポーツ領域の担当役員を担っているのが代表取締役執行役員の木村弘毅氏。木村氏は、XFLAGはもとより、同社の看板タイトル「モンスターストライク(以下、モンスト)」の生みの親、成功の立役者として、IT業界にその名を馳せている。

スポーツ市場に多くのIT企業が参入している近年、今回そのキーマンである木村氏にスポーツのこれからの可能性について伺った。

後編では本題となるバスケ、サッカー、野球とスポーツへのスポンサードを進めるミクシィの狙いについてお話を伺った。3月29日(金)にはFROMONE SPORTS ACADEMYで木村さんによるセミナーが開講されるので、より詳細を聞きたい人は参加してみてはいかがだろうか。

インタビュー=サッカーキング編集部
カメラマン=兼子愼一郎

――今シーズンからFC東京の胸には「XFLAG」のロゴが入りました。

木村 当社のエンターテインメントブランドの「XFLAG」をFC東京の胸に入れさせていただきました。XFLAGのコンセプトは「B・B・Q」です。これは、バトルエンターテインメントを中心に、まるでバーベキューのようにみんなでワイワイ楽しめるような世界観を世の中に提案していこうというコンセプトになります。FC東京の胸にはコーポレートロゴを出すより、親和性があるなと思い、入れて頂いています。

――バスケットボールに話を移します。千葉ジェッツとのスポンサーシップ開始から1年半ほど経ちました。バスケットボール市場はどう見えていますか?

木村 まさに、これからが期待できるスポーツですよね。成長率でいうと、野球やサッカーより高いことは知っていますし、ゲームそのものの臨場感もあります。これからが期待できるスポーツということは、やれることもまだまだたくさんありますよね。実際に、我々がご一緒させて頂いたことで、また今までとは違った新しいお客様に興味・関心を持って頂く事ができているのではないかとも思いますし、日本のバスケットボールが発展していく中で、人気クラブが大きなキャパシティのアリーナに移っていくべきだと思っていて、今の内にはち切れんばかりの熱量を溜め込んでおけるように、惜しみなくどんどんバックアップさせて頂きたいと考えています。

――昨年からFC東京に関わり始めて、2018年のシーズンを通してどんな感想をお持ちですか?

木村 集客の部分でも、首都である東京という場所にチームがあるということで、様々な面でポテンシャルを感じています。今後、東京の強豪クラブがいくつか出てきて、サッカーを中心とするプロスポーツの聖地のようなスタジアムがいくつか建って、いろいろな感情が交わりながら対戦することがあったりすると、サッカー自体もとても盛り上がると思いますね。

――スタジアム周辺はいかがでしょうか。

木村 青赤パークはサッカーに興味関心がない方でも遊びに来られることを意識しながら、お手伝いしています。昨今、インターネットやSNSの発達によって、若者たちの自己表現や評価において「映えるかどうか」が重要なテーマになっていますよね。食べ物にしても、アトラクションにしても、インスタに上げるために味の素スタジアムに来る、みたいな動機があってもいいんじゃないかなと思っています。

――続いて野球です。先月、ヤクルトスワローズへのスポンサードを発表されました。渋谷に本社を構えるミクシィさんにとって、神宮外苑を本拠地とするスワローズはまさにお膝元ですよね。

木村 私達ミクシィは渋谷に居を構える会社として、渋谷区や渋谷観光協会と、どうしたら渋谷がインバウンドで海外の方が消費してくれるような街になるんだろうという議論を一緒にしています。いくつかアイデアはあって、例えば「渋谷のお土産を作りたい」、「渋谷のナイトエンターテインメントを作ってはどうか」などというのが会議に挙がっています。その中で、スワローズと何か一緒にできたら面白いねというのは常にありました。渋谷のスクランブル交差点は、必ず外国人の方が訪れるスポットなんですよね。ニューヨークのタイムズスクエアと同様で、撮影しない人はいないわけです。でも数十分もいたらお腹いっぱいなので、例えば夜は神宮球場に行ってビールを飲んで、お土産に「東京」の文字が入った帽子を買って帰ってくれたら、球団としても全然違った客層の来場に繋がります。また、働き方改革で、残業を減らしていこうという時代の流れのなか、球団が都心の企業に案内することで集客に繋がったり、我々としても渋谷区に貢献できるんじゃないかなという思いもあります。

――今後、着手していきたい競技はありますか?

木村 個人競技の選手の方々にも、もっとスポンサードしていきたいと思っています。我々が今後準備しているサービスでいうと、「スポーツギフティング」いわゆる投げ銭のサービスを提供しようと考えています。個人競技の選手が活躍した際に、それを観ていた視聴者はその感動や思いを伝える術がありません。個人競技の選手に個人レベルでスポンサードできるシステムを作ろうと考えています。

――最後に、3月29日のセミナーにご参加される方に一言お願いいたします。

木村 私達は「コミュニケ―ション創出カンパニー」です。その中で、モンストのマーケティングノウハウや、それをどうスポーツ領域に転換していくかということにご興味のある方は面白く聞いてもらえるのではないかと思います。皆様のご来場をお待ちしております。

<前編>はこちらから

木村 弘毅(株式会社ミクシィ 代表取締役社長執行役員

電気設備会社、携帯コンテンツ会社等を経て、2008年株式会社ミクシィに入社。ゲーム事業部にて「サンシャイン牧場」など多くのコミュニケーションゲームの運用コンサルティングを担当。その後モンスターストライクプロジェクトを立ち上げる。 2014年11月、当社執行役員就任。2015年6月、当社取締役就任。 2018年4月、当社執行役員スポーツ領域担当就任。(現任) 2018年6月、当社代表取締役就任。(現任)

 

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