2018.09.21

サッカー日本代表を通じて、私たちが伝えたいこと~サポーティングカンパニー 株式会社朝日新聞社~

[写真]=野口岳彦
サッカー総合情報サイト

9月27日(木)に『スポーツ学生交流会 第2弾!~現場で活躍する若手スポーツビジネスマン~』の開催が決定した。今企画は学生を対象にスポーツの現場で実際に働いている“スポーツ業界の先輩”と直接交流できるイベントとなっている。

第2回となる今回は株式会社朝日新聞社でサッカー推進委員会事務局の石橋聖也が登壇。そこで以前、株式会社フロムワンが発行した「サムライサッカーキング」で石橋氏が「サッカー日本代表を通じて、私たちが伝えたいこと」というテーマでインタビューを受けているのでここに紹介する。

24時間365日、何ができるか考えている

──日韓ワールドカップでオフィシャルニュースペーパーを務めて以降、御社とサッカーとの関係は長く、多岐にわたっていますが、改めて2015年にサッカー日本代表のサポーティングカンパニーになった経緯を教えてください。
石橋 2007年から「日本代表戦マッチスポンサー」の契約をしていて、その更新のタイミングが2015年だったんです。私は「サッカー推進委員会」という部署横断のチームに属しているんですが、そこでいろいろと議論しました。至った結論としては、朝日新聞のブランディングとマーケティングの観点から、サポーティングカンパニーとしてさらに応援しよう、と。そこからは、じゃあ何をしよう、何ができるのかという議論ですね。

──サポーティングカンパニーになったことで、どういった変化がありましたか?
石橋 それまではマッチスポンサーという立場で、試合にひも付けて何ができるかを考えていました。今は極端に言うと、24時間365日、ずっと何ができるかを考えているという感じですね。

──社内外からどんな反応がありましたか?
石橋 弊社はやはり高校野球のイメージが強いんですが、こういっ
た活動を通じて「サッカーの朝日」という言葉が、少しずつ社内外に定着していっているのかな、という実感はあります。

──具体的にこれまで取り組んできた事例を教えてください。
石橋 大きく3つあります。まずは新聞販売店のユニフォームを変えました。アディダスさんに協力いただき、サッカーのユニフォームのような格好いいデザインのものに変えたんです。これを着た販売店の方が新聞を配達してくださることで、「朝日新聞はサッカーを支援している」ということを広報できる。同時に、販売店の方のモチベーションを上げることにもつながるかな、と。

──確かに、「サッカーに関わっている」という気持ちになりますね。ほかの取り組みについてはいかがですか?
石橋 2015年に、カナダW杯に向かうなでしこジャパンの壮行イベントを主催しました。それまではなでしこジャパンのコンテンツを用いてアプローチができていなかったのですが、弊社がサポーティングカンパニーになったことで、「ほかのスポンサー企業さんと同じ目線で応援していきます」という気持ちで、スポンサー企業同士が協力して一つのイベントを作れました。そういう意味で今までできなかったことが実現したイベントかなと思います。

──特定の試合にひも付くマッチスポンサーの立場ではできなかったことですからね。
石橋 そうなんです。あとは、「プレスキッズ」ですね。日本代表の試合会場で、子供たちに記者やカメラマンの仕事を体験してもらおうというプログラムです。試合前に弊社の記者が実際の仕事現場を案内したり、ピッチ脇まで行ってウォーミングアップする選手の写真を撮ったり、という体験は一生の思い出になるんじゃないかと思いますし、新聞社だからこそできる独自のプログラムを作れたのかなと思います。

[写真]=野口岳彦

──今後に向けて計画している取り組みはありますか?
石橋 根本的に、「面白いこと」をしたいなと思っています。昨年の例で言うと、日本サッカー協会(JFA)の会長選に立候補していた田嶋幸三さんと原博実さんの講演会を東京本社の読者ホールで開催しました。JFAの歴史で初めて会長選の投票が行われたわけなんですが、その期日前に読者の方を招いてシンポジウムを開いたんです。そうした討論の場というのが個人的にはすごく面白いなと思っていて、そういうものをどんどん仕掛けていきたいですね。

世代を超えた憧れの存在そうあり続けてほしい

── 朝日新聞という企業にとって、サッカー日本代表にはどんな“価値”があると思いますか?
石橋 サッカーは老若男女問わず、日本全国で人気のあるコンテンツですよね。その頂点が日本代表だと思うんです。もう一つは、朝日新聞の読者層は30代後半からシニア層までという感じなので、なかなか子供たちにアプローチできないんですが、そこに日本代表というコンテンツがあることで、その層にもアプローチできる。そこには大きなバリューがあると思っています。子供に人気のあるプロスポーツとして野球とサッカーがあるかと思いますが、プロ野球では他社がすでにコンテンツを持っているので、サッカーのトップに立つコンテンツを、という戦略的な考えもあります。

──具体的に、子供たちにどんなことを伝えたいのでしょうか?
石橋 私たちには、子供たちに夢を持ってほしいという願いがあります。それも国際性のある夢を。朝日新聞は国内企業なのでなかなかそういったメッセージを発信しにくいんですが、日本代表は世界の強豪相手に日々戦っていますよね? 体の小さな日本人が世界を相手に結果を残す。そういう姿を見た子供たちが「僕も頑張ろう」って感じてほしい。そのためにも、日本代表の皆さんにはピッチ上だけではなく、サッカー教室などに参加していただいて、子供たちとコミュニケーションを取ってほしいと思いますね。私自身、子供の時にセルジオ越後さんのサッカー教室に参加して、その時に見たセルジオさんのリフティングが忘れられなくて、「僕もうまくなりたい!」、「将来はこういう選手になりたい!」って思ったりしたので。そういうことを日本代表にも期待したいです。

──かつて“サッカー少年”だったご自身の原体験が根本にある、という感じなんですね。
石橋 そうです。これは朝日新聞の、というよりは私個人の話ですが、私はかつて本当にサッカーが大好きな少年だったんです。昔、ある販売店が実施したサッカー大会で優勝したことがあったんですけど、その時に「朝日新聞」という文字を見て会社の存在を知りました。高校3年生の時には、「高円宮杯全日本ユースサッカー選手権大会」で全国を前に敗れて悔し涙を流したんですが、その大会を共催していたのも、やっぱり朝日新聞だった。その記憶が鮮明に残っていて、「朝日新聞に入りたいな」って思ったんです。そう考えると、子供たちに人気のあるコンテンツを使って、未来の読者だったり、未来の弊社を担う存在だったりに何かを感じてほしいんですよ。優れたコンテンツを使うことで、会社のブランディングやマーケティングにも、より大きな効果があると思うんです。

[写真]=野口岳彦

──では、日本代表にどんな存在であってほしいと思いますか?
石橋 弊社は小学生の大会からシニア世代のサッカー大会まで、いろいろなことに関わっていますが、どの世代の方とも「昨日の日本代表の試合、どうだった?」っていう会話になったりするんです。世代を越えて日本代表は憧れの存在なので、今後もそうあり続けてほしいですね。

──最後に、サポーティングカンパニーとしての今後のビジョンをお聞かせください。
石橋 夏の甲子園は、来年の夏で100回大会を迎えます。「朝日新聞=高校野球」というのは、皆さんにとってイメージしやすいと思うんですよね。サッカーをサポートするようになったのは2002年からなので、まだ15年と道半ばです。これからの道のりは誰にも予想できないんですけど、やっぱり高校野球に匹敵するコンテンツを作っていきたいですし、それを応援していきたいですよね。その過程で、「サッカーの朝日」という言葉が浸透していったらうれしいです。

オリンピック パラリンピック・スポーツ戦略室
サッカー推進委員会事務局
石橋聖也
2011年朝日新聞社入社。記者職では無くビジネス部門一括採用で、美術展の開催やスポーツクラブの運営などを行う企画事業本部に配属。2015年4月から社内公募の末異動。朝日新聞社がスポンサードする「日本代表」、「Jリーグ百年構想」、「アジアサッカー連盟」などの窓口を担当し、マーケティング権利を活用し朝日新聞社の収益事業に従事。現在は川崎フロンターレ、湘南ベルマーレのマッチデー新聞を発行など多岐に渡る朝日新聞のサッカー事業に携わる。競技歴は主にJクラブアカデミーに所属し大学までプレー。

 

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