毎週、様々な切り口から「日本サッカーが世界で勝つため」のヒントを提言していく『FOOT×BRAIN』。この番組でMCを務めるのが杉崎美香さんだ。自身もスポーツ経験者だという彼女なりのスポーツ観戦の楽しみ方、そして番組への熱い思いを教えてくれた。

インタビュー=大倉 悠 写真=藤巻 祐介(CRACKER STUDIO)
――番組では様々な視点から「日本サッカー」に迫っていますが、杉崎さんは実際に試合を見られるとき、どのようなポイントに注目されていますか?
杉崎美香 ゴール前の攻防ももちろん面白いですけど、中盤の選手たちのボールの回し方や、ディフェンス陣がどうボールを取りに行くかということにも注目してます。スタジアムで生観戦すると、広い視野で見られますからね。試合全体の流れだけでなく、「あの選手、動きがすごくしなやかだな」とか、選手個々が一人のアスリートとしてどう動いているかが気になるんです。「あっ、こんな選手がこのチームにはいるんだ」って、実際にスタジアムで観戦することで毎回新たな発見を得る感じですね。
――試合を見るごとに、見方は変わってきましたか?
杉崎美香 そうですね。他のスポーツを見るときもそうなんですけど、やっぱり一人のアスリートたちがチームプレーになるとどういう動きをするのか、が気になるんです。試合全体を俯瞰で見ることが多いかな。
――サッカー以外にも、様々なスポーツを見に行かれるんですか?
杉崎美香 はい。野球も行きますし、競馬も、バレーボールも見に行きます。私自身も8年間、バレーボールをやっていたんです。だからバレーボールの試合を観戦に行く時も、ボールを取った後、選手がどう立つのかという動きにどうしても注目してしまう。自分自身がセッターをやったり、レシーバーをやったりしていたので、アタックが決まる前の動きが気になってしまうんです。フィニッシュに至る経緯や相手との駆け引きが、やっぱりスポーツの見所なのかなぁと思います。
――7月から後半戦が始まるJ1ですが、現時点での優勝候補はどこだと思いますか?
杉崎美香 今の勢いを考えると、大宮は止まらないなっていう印象がとても強いですよね。リーグ無敗記録が止まった後はどうしても盛り下がってしまうかと思うんですけど、そういう雰囲気が全然ない。スポーツなので波というのは必ずあると思いますが、今のチームを見ていると、このままいける精神的なタフさもあるんじゃないかなと。そして、それが途切れたからといってチームの流れが変わらない。むしろ気持ちが少し楽になって、更にいい方向に持っていく精神面のタフさが感じられますよね。

――『FOOT×BRAIN』は「日本サッカーが世界で勝つため」の方法を考える番組ですが、日本代表は6月4日のオーストラリア戦でワールドカップ(W杯)出場が決まりましたね。
杉崎美香 そうですね。試合は引き分けでしたが、決まりましたからね! 私も家のテレビの前で一人で興奮しちゃいました(笑)。チャンスが多く、盛り上がりのシーンがあまりに多かったので「悔しい~!!」って何度も思いながら。1点ビハインドのあの状況で得たPKを、ど真ん中に蹴り込む本田圭佑選手には改めて驚きました。なんて強靭な精神なんだ、と。そしてその後の記者会見での本田選手のインタビューがあって、チーム全体が引き締まりましたよね。一連の流れが素晴らしかったと思います。あのインタビューがあって、一つの物語が締まった感じがしました。これからも日本代表を応援しています。
――最後に、番組に懸ける思いを教えてください。
杉崎美香 ようやくW杯出場が決まりましたが、今後は来年の本大会に向けて、他のスポーツニュースにはない視点でサッカーを伝えていきたいと思っています。「こういうところに注目したら面白いよ」というポイントを皆さんに伝えていけたらいいですね。そして、サッカービジネスを支えている方々やアーティストの方々など、日頃からサッカーとの関係が深いけれど、あまりテレビには映らないような人たちが登場したり、色んな視点でサッカーを楽しめる番組なので、見ていただけたらサッカーの見方も変わってくると思うんです。サッカーを知らなかった人にもこの番組をきっかけにして、新たな魅力を知ってほしいですね。