リヨン移籍が破談となったベンラーマ [写真]=Getty Images
ウェストハムに所属するアルジェリア代表FWサイード・ベンラーマのリヨン移籍が書類の問題で破談に終わったことが大きな波紋を呼んでいるようだ。1日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。
報道によると、ベンラーマはリヨンに1500万ユーロ(約24億円)以上の買い取り義務が付随したレンタル移籍となることでクラブ間合意に達し、移籍を完了させるためにフランスに移動していた。しかし、移籍市場が閉まる前までにウェストハムが必要な書類を提出しなかったため、移籍は土壇場で破談になったという。
これを受け、リヨンは移籍が成立しなかった原因がウェストハムにあることを強調し、怒りの声明を次のように発表した。
「リヨンはウェストハムからの移籍を完了させるために今週木曜日にサイード・ベンラーマをリヨンに迎え入れることができて嬉しく思っていた。両クラブは一時的な移籍契約に署名しており、リヨンは移籍が円滑かつ透明性をもって行われるようにDNCG(フランスプロサッカーリーグ連盟の管理局)から承認を得ていた」
「しかしながら、夕方初めにリヨンがすべてのデータを専用のFIFAプラットフォーム(FIFA TMS)に入力していたのに対し、ウェストハムはリヨンが何度も催促して、電話でのやり取りが続いたのにもかかわらず、技術的な手続きを全く進めなかった」
「イングランドのクラブ側がこのような相互的な行動をとらなかったことと、不可解な行為を受けて、移籍市場終了までに国際移籍証明書を要求することができなかった。リヨンはこのような状況と今回の決定を遺憾に思っており、ウェストハム側は組織と選手に対する敬意を著しく欠いていることを示している。クラブは後日、取引を検証するために必要なすべての適切な手続きを開始し、必要に応じてウェストハムの責任を問う権利を留保していく」
一方のウェストハムは「ウェストハムはサイード・ベンラーマがリヨンに加入する契約がデッドラインデーの期限前に締結されず、午後11時までに契約を完了することができなかった」とだけ、声明を発表している。
昨年冬の移籍市場でもモロッコ代表MFハキム・ツィエクがパリ・サンジェルマン(PSG)へのレンタル移籍で合意していたものの、書類の問題で登録が間に合わず、移籍が破談となったことが話題となっていたが、今冬の移籍市場でも再び最終日に大きな問題が発生してしまったようだ。
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By サッカーキング編集部
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