ミラン買収にバーレーン企業が関心…エリオット・マネジメントと“独占交渉中”か

　バーレーンの資産運用会社『InvestCorp』が、イタリアを代表する名門ミランの買収に動いているようだ。15日、『ロイター通信』やアメリカメディア『ブルームバーグ』などが報じた。

　ミランは2018年夏、アメリカのヘッジファンド『エリオット・マネジメント』が中国資本からクラブの経営権を取得。以来、クラブの基盤を立て直し、今季は8シーズンぶりにチャンピオンズリーグ参戦を果たした。セリエAでも優勝争いをリードしており、長く続いた暗黒時代に別れを告げようとしている。

　そんななか、『InvestCorp』はミランを企業価値10億ユーロ（約1360億円）で買収するため、『エリオット・マネジメント』と独占交渉を行なっているようだ。関係者によると、取引は完了に近づいているものの、現時点で両者とミランの代表者はコメントを控えているという。

『InvestCorp』は2015年にモハメド・アラルディ執行会長によって買収されて以来、運用資産を100億ドル（約1兆2600億円）から420億ドル（約5兆3100億円）へと4倍以上に拡大した。イタリアでは、グッチやダイネーゼなどに投資を行っているという。