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内田がエコカーで1万キロ運転!? サポーターに愛される金崎「ムゥゥゥ」

2013.03.14

[サムライサッカーキング 4月号掲載]

サムライサッカーキング4月号に掲載された『MONTHLY SAMURAI JOURNAL』から、厳選した現地直送のSAMURAI情報をお届けします!

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写真・文=倉田喜巳江、小川光生、鈴木智貴、杉崎達哉、福山大介、松江万里子、Getty Images

内田が新型エコカーをPR!、シャルケとドルトムントの意外な友情

内田篤人(シャルケ)

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 シャルケのスポンサーでもあるドイツ大手自動車メーカーのフォルクスワーゲン。このたび、同社が新開発した天然ガス車『eco up!』の宣伝を兼ね た試乗に内田が抜擢された。

「本当のことを言えば、大きくて速い車が好きだけど、車で一番大事なのは安全性や快適さ、新しい技術だと思う」と語った内田は、『eco up!』で約1時間のドライブを楽しんだ。

 試乗後は「すごく運転しやすくて、ゴーカートに乗っているような感覚だった。 天然ガスを燃料とした小さな車に、これほど加速力があるとは思わなかった」と感嘆の声を上げ、『ecoup!』をすっかり気に入った様子だった。

 また、「もしシャルケが逆転優勝することができたら、日本までこの車で帰ってくれるか?」という冗談めいた質問には、「もちろん! シャルケのためなら何でもできるよ。それが1万キロを超える途方もない距離だったとしてもね」と笑顔で回答。スポンサーの新製品宣伝という大役を見事に果たした。

■シャルケとニュルンベルク、永遠に続く友好関係

 2つのクラブを同時に愛することは、大きな矛盾なのかもしれない。しかし、その矛盾がシャルケとニュルンベルクの間には存在している。

 最初のコンタクトは1980年。「とある駅でシャルケファンとニュルンベルクファンが力を合わせ、バイエルンの過激フーリガンを撃退した」という噂に始まり、「ニュルンベルクで行われたニュルンベルク対シャルケの試合後、帰りの電車賃をなくしてしまったシャルケファンのために、ニュルンベルクファンがお金を集めた」というエピソードも。

 その後、シャルケファンがニュルンベルクのワッペンを服に縫い付けていた写真が雑誌『Stern』に掲載されると、友好関係は一気に進み、30年以上も経った今もなお、この友情は続いている。

 両クラブが対戦する際にはホームのウルトラスがアウェーのウルトラスを駅で迎え、「友情の炎」という唄を歌うことが慣例となっており、仮にお互いが違うカテゴリーのリーグに在籍しても、近い町で試合が開催される時には必ずお互いのサポーターが応援に駆け付ける。両クラブの友情は、今後も決して消えることがないほど、強く結ばれているのだ。

日本人コンビが残留へのカギ?

大津祐樹、カレン・ロバート(VVV)

 第25節PSV戦で久しぶりに大津とカレンが同時にピッチに立った。カレンは膝の痛みから一時戦列を離れており、大津も前節は出場機会がなく、その前の2試合も終了間際に途中出場しただけだった。

 PSV戦では両選手ともベンチスタートだったが、0-1で迎えた59分に大津、77分にはカレンが送り出され、大津は1トップ、カレンは左MFとしてプレー。同点ゴールを目指して躍動したが、90分に追加点を許して0-2で敗れ、首位チームを相手に勝ち点を得ることはできなかった。

「難しかろうが、難しくなかろうが、その中で1点を決めないといけない」と大津。「結果的に決められなかったから負けたので、すごく残念です。結果を出すことだけを考えてやっているし、少ないチャンスでも生かさないといけない。これからが勝負だと思います」と気を引き締めた。

 一方のカレンも「次が一番重要。自分たちが主導権を握ってサッカーができるようにしていきたい」と巻き返しへ強い意志を見せた。  VVVはPSV戦を含め、直近4試合で2勝1分け1敗。残留に向けて流れは悪くないだけに、再び勝利をつかんで早く降格圏内を脱出したいところだ。

香川の試合を見に行くついでに……

香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)

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 試合観戦の前後にマンチェスターで食事を楽しみたい!

 そんな方にオススメなのが、リオ・ファーディナンドが経営する『ROSSO』。市街の中心部に位置し、日曜から木曜の夜にはジャズの生演奏も行われるオシャレなイタリアン・レストランだ。

 外観は意外にも普通だが、一歩足を踏み入れると、ゴージャスな内装に惚れ惚れする。入口の左手には来店した著名人の写真パネルがズラリ。もちろん、ユナイテッドのチームメートやOB、サッカー関係者の写真パネルも飾られている。

 筆者が訪れたのはお昼時を少し過ぎた平日14時。人気店だけあって、ランチ客でほぼ満席だったが、店員の対応はフレンドリーで素晴らしく、待ち時間も写真パネルを眺めているだけでアッという間に過ぎる。2品を選択できるランチメニューは12.95ポンド(約1800円)。月曜から木曜までは12時から18時、金曜から日曜は12時から16時までランチを楽しむことができる。ぜひ、足を運んでみては?

ミラノ・ダービー直前に“ナガトモ”を巡ってファンが舌戦!?

長友佑都(インテル)

・ジャンルーカさん&エレナさん

ジャンルーカ「ナガトモをどう思うかって? インテルのことはあんまり知らないけど、いい選手だと聞いてるよ」

エレナ「私、実はユウトとローマで会ったことがあるの。親切に一緒に写真を撮ってくれたわ。本当に礼儀正しい青年ね」

ジャンルーカ「今のウチには良いサイドプレーヤーが多いから、ナガトモは必要ないな」

エレナ 「『必要ない』って(笑)。誰がユウトをあげるって言ったのよ。アンタのところのオーナー(シルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長)にユウトの良さが分かるわけないわ!」

ジャンルーカ「(笑いながら)マリオ・バロテッリはウチに来たぜ!」

エレナ「もう、ホント頭に来るわ! ユウト、バロだけにはゴールさせないで!!」

スタンダール・シェイクで踊り狂う

川島永嗣、永井謙佑、小野裕二(スタンダール・リエージュ)

 ジュピラーリーグは2月25日~3月3日まで日程調整週のため、雪で延期された3試合とカップ戦の準決勝2試合のみが開催された。「だからルーシュ(スタンダールの別称)は、ハーレム・シェイクに乗り出す時間もあった」とは、リーグ公式サイトのニュース記事の見出し。

 YouTube発のおバカパフォーマンス“ハーレム・シェイク”は「明らかに場違いな一人が前半15秒を踊り、途中から部屋中の全員が突然狂ったように踊り出す、全部で約30秒の動画」というフォーマットに則る。2月の初めにマンチェスター・シティーがかなり真面目にやっていたことに刺激を受け、主将のイェレ・ファン・ダムが「俺たちもやりたい!」と話し、何と“スタンダール・シェイク”が実現。

 動画には黙々と片手腕立て伏せをする川島、カメラに背を向けて「漢南スタイル」を踊る永井と小野の姿も見える。また、ミルチェ・レドニク監督の登場を始め、かなり演出に凝ったため、動画は約1分にも及ぶ。ぜひチェックしてみては?

■エイジにはクオリティーがある。それは簡単にぐらつきはしない

 1-0で勝利した第27節セルクル・ブリュージュ戦後、それは起きた。スタンダールの一部サポーターが、戦力外通告された前の正GKシナン・ボラトの名前をチャントし始めたのだ。

 それは明らかに現在の正GKである川島に対する「不満表明」を意味するもので、試合後の現地メディア報道から、波紋は大きく広がった。GKコーチであるエリック・デルーが地元紙『Derniere Heure』の取材に応じ、チームが川島を評価する理由を詳述したが、「ボラトと(アンデルレヒトGK)シルビオ・プロトがベルギーでトップのGKであるのは確かだ」との一言が独り歩きを始め、地元メディアは「最も不幸なGK、それがボラト」という論調に傾いてしまった。

ただ、一方で「これは川島への個人攻撃ではなく、首脳陣への代理批判に過ぎない」など、擁護の声もある。そして、デルー氏の言葉がすべてを物語る。んだ。並のGKなら挫けてもおかしくない」。で必ずや結果を残してくれるはずだ。

すべてのファンが「ムゥゥゥ」を愛している

金崎夢生&清武弘嗣(ニュルンベルク)

 第22節ハノーファー戦で金崎がデビューを飾った。1-1で迎えた63分にマイク・フランツとの交代でピッチに入ると、観客からは一斉に「ムゥゥゥ!」の大声援。その期待に応えるように、1点のビハインドを背負い敗色濃厚と思われたアディショナルタイム、一対一の場面で積極的に勝負を仕掛けた金崎はユニフォームを引っ張られながらも強引なドリブルで局面を打開。劇的な同点弾の起点となった。

 翌日の大衆紙『Bild』は、「新加入の日本人がラスト数分でゴールを演出。すべてのファンが『ムゥゥゥ』を愛している」と見出しをつけ、両チーム最高点の「2」を与えた(※「1」が最高、「6」が最低)。  また、地元紙『Nurnberger Nachrichten』(電子版)も、「カナザキ“ムゥゥゥ”がデビューした。既にニュルンベルクのシステムに馴染み、特にスペースを見つけ、そこへ入っていくプレーが素晴らしい。彼を捕まえることは非常に困難だ」と絶賛した。

なお、2-2のドローで終えたハノーファー戦での2得点は清武の正確なセットプレー、金崎の鋭いドリブルを起点に生まれたもの。常に攻撃を活性化する2人に対するサポーターの信頼は厚く、ニュルンベルクの“日本人フィーバー”は今後も続きそうだ。

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