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ファルカオがプレミアリーグに!? 英誌が掲げる7つの理由とは

2012.12.11

ワールドサッカーキング 1220号 掲載]
ファルカオがプレミアリーグに!? 英誌が掲げる7つの理由とは
リーガ・エスパニョーラと欧州の舞台で目覚ましい活躍を見せているラダメル・ファルカオが移籍市場の話題を“独占”することは間違いない。ビッグクラブに移籍することは確実だが、イギリス誌『FourFourTwo』はプレミアリーグこそファルカオにとって理想的な移籍先だと主張している。その大胆な提言の根拠とは?
文=ベン・リトルトン

[1]チェルシーも納得!?

 ファルカオのポルト時代の監督であるヴィラス・ボアスはチェルシーの監督に就任した際、彼をスタンフォード・ブリッジへと連れていこうとしたが、アブラモヴィッチ・オーナーがこれを拒否したという。その理由はポルトやヨーロッパリーグでの活躍が、果たして“本物”かどうか、オーナーが確信を持てなかったからだろう。だが、今のファルカオは違う。昨シーズン、アトレティコ・マドリーで再びELを制し、今シーズンはリーガ・エスパニョーラで“異次元”の活躍を見せるメッシやC・ロナウドと堂々と渡り合っている。ファルカオは現在26歳。そろそろ次のステップへと進んでも良い頃だろう。彼はポルトガルとスペインにおいて多くのゴールを挙げた。すなわち、彼が次に目指すべき場所はプレミアリーグである。

[2]プレミア勢相手に実力を証明済み!

 8月のUEFAスーパーカップで、ファルカオがチェルシー相手にハットトリックを決め、圧倒的な力を見せつけた瞬間を覚えているだろうか。肉体的な面でも恵まれた彼は、プレミアリーグのトップレベルの選手を圧倒してみせた。このコロンビア人は、嫉妬さえ覚えられるほどの素質の高さを誇る。ボールさばきも鮮やかで、一瞬にしてDF陣を抜き去ってしまうのだ。加えて、彼がイングランドのクラブチーム相手に得点したのはチェルシー戦だけではない。ポルトの選手として出場した09-10シーズンのチャンピオンズリーグでは、アーセナル相手に2-1で勝利を飾っている。既にプレミアリーグで活躍できることを証明しているのだ。

[3]スペイン“2強”入りは非現実的

 ファルカオはレアル・マドリーに行きたがっていると彼の父親が主張したものの、スペイン国内でのステップアップは非現実的だ。アトレティコ・マドリーが最大のライバルにエースを譲る“愚行”を犯すことは考えられない。一方、バルセロナへの移籍についてはスビサレータSDいわく、彼はバルサのプレースタイルには合わないため「必要のない選手」なのだそうだ。資金力を考えてもファルカオを手に入れることができるクラブはプレミアリーグにしか存在しないことが分かるだろう。

[4]プレミア行きが世界一への近道に

 世界で最も優れた2人の選手は現在、ともにスペインでプレーしている。彼らと同じリーグでプレーしている限りファルカオがどんな活躍を披露しても、“3番手”の評価は変わらないだろう。世界最高の2人を超えるためには世界最高のリーグでプレーすることが必要になる。一昔前はスペインからプレミアリーグに移籍して成功した選手は少なかったが、アグエロ、シルバ、トーレスは英国に渡って、すぐに人々の憧れる存在となっている。ファルカオがプレミアリーグのトップクラブで象徴的な存在となればバロン・ドール獲得も現実的になるはずだ。

[5]大舞台へ立つ資格

 ファルカオはチャンピオンズリーグにたったの8試合しか出場したことがないが、通算で4得点を記録している。これはいずれも09-10シーズンのポルトにおけるものだ。彼が所属するA・マドリーは、セビージャやバレンシアとリーガの3位から4位、すなわちCL出場権を懸けた戦いを繰り広げるのが関の山のチームで、彼がこのチームに所属し続ける限り、次のシーズンのCLに出場できるという保証はどこにもないのだ。こうした観点からも、プレミアリーグという舞台は、特にそのビッグクラブは彼が自分を試す場として非常に適していると言える。

[6]イングランド人はコロンビア人が大好き!

 イングランド人はコロンビア人に対して好感を持っている。これまで、両国間ではサッカーを介した多くの良好な関係が築かれてきたからだ。アスプリージャやアンヘルなどイングランドで活躍した選手たちも印象的なエピソードとともに人々の記憶に刻まれているが、ファルカオほどの実力を持った選手は存在せず、新たなヒーローになり得る。

[7]最有力はシティーか?

 資金力から見るとファルカオを獲得可能なクラブは、マンチェスターの2クラブとチェルシーのみだろう。この3クラブに限定して可能性を探ってみた場合、最有力はマンチェスター・Cだ。チェルシーは不調のトーレスとの交換トレードという“秘策”を持っていたが、トーレスの恩師であるベニテスが新監督に就任したため、獲得プランは一転して不透明になっている。マンチェスター・Uはアタッカーが過剰気味のため、獲得の可能性は限りなく低いだろう。

果たしてファルカオは、この大胆な提言通りにプレミアリーグの扉を叩くのか。それともより魅力的なクラブが名乗りを上げ、ファルカオを新天地へと導くのか。

必見の特集は、最新号【ワールドサッカーキング 1220号 】にて!

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