多くの日本人選手が参戦しているブンデスリーガ。2部の昇格候補、ボーフムに所属する田坂祐介も含め、多数のプレーヤーが活躍の場を求めてドイツへと渡り、今や日本人選手がプレーしない週末はないほどだ。
ブンデスリーガ第2節に出場した選手たちのプレーを、現地メディアはどのように評価したのか。採点と寸評を、振り返ってみよう。
※採点で特に記載がないものは最高点1、最低点6
【内田篤人/シャルケ】守備面に課題
『Westdeutsche Allgemeine Zeitung(ヴェストドイチェ・アルゲマイネ・ツァイツング)』
採点:4
「守備面で不安定。21分にはJa-Cheol Kooとの競走に負け(※走る競争で負けたという意味です)、25分には自陣ペナルティーエリアで不要なフリーキックを与え、56分にはひどいパスミスでアウグスブルクにカウンターのチャンスを許してしまう。79分にアウグスブルクがゴールを決めた場面では立っているだけだった」
「ファルファンとのコンビネーションが合い始めたのは、試合が決まってしまってから―つまり2-0になった後―だった」
『Revier Sport Online(レヴィーア・シュポルト)』
採点:3
「前半、ヴェルナーにクロスを上げさせた場面は不注意だった。それ以外では、この小さな日本人選手はしっかり気をつけていた」
【乾貴士/フランクフルト】開幕戦に続き合格点を得る
[写真]=千葉格
『Frankfurter Rundschau(フランクフルター・ルントシャウ)』
採点:Ganz okay(十分合格)
※数字採点ではなく、GanzOkay=十分合格/及第点、Gutdabei=健闘、という表現採点
「試合での動きがいいこの日本人選手は、優れたミットフィルダーが必要とするものをほぼ全て持っている。全てのパスが通るわけではないが、見る目がある。シュートに関しては上達の可能性を持っている。1-0のゴールをアシスト」
【酒井高徳/シュトゥットガルト】バイエルンに大敗し……
[写真]=原田亮太
『Stuttgarter Zeitung(シュッツットガルター・ツァイトゥング)』
採点:5.5
「フランク・リベリーに大苦戦。集中力を欠き、試合に入っていけていないようだった。重大なパスミスをする」
『Stuttgarter Nachrichten(シュツットガルター・ナーハリヒテン)』
採点:4(最高1、最低4)
「調子が良くなかった」
【岡崎慎司/シュトゥットガルト】自身のミスから失点を招く
[写真]=原田亮太
『Stuttgarter Zeitung(シュッツットガルター・ツァイトゥング)』
採点:5.5
「ボールロストにより、バイエルンの2点目を招いてしまう。アクセントをつけられず。あまりにも荷が重すぎたように見受けられ、試合の中で隠れてしまっていた」
『Stuttgarter Nachrichten(シュツットガルター・ナーハリヒテン)』
採点:4(最高1、最低4)
「調子が良くなかった」
【清武弘嗣/ニュルンベルク】天性のボール扱い
[写真]=原田亮太
『Sportal.de(シュポータル)』
採点:3
「パスを出す度に驚きの瞬間を与えてくれる。ボールの扱いに天性のものがある。ペクハルトやマクへの縦パスは非常に良かった。セットプレーも心得たもので、先制点の場面ではペクハルトに完璧なボールを上げた」
【宇佐美貴史/ホッフェンハイム】時おり攻撃を活性化させようと試みたが…
[写真]=千葉格
『Sportal.de(シュポータル』
採点:4.5
「機能していないチームに投入され、自らもチームメイトのレベルに合わせてしまった。時おり攻撃を活性化させようと試みてはいたが、出だしで失敗に終わることがほとんどだった」
※酒井宏樹(ハノーファー)、長谷部誠(ヴォルフスブルク)、細貝萌(レヴァークーゼン)は出場せず