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【レポート】“スポーツ”テレビ局の担う責任と使命

2016.02.16

2月9日(火)、東京都八丁堀のFootball★Plazaにて、サッカーキング・アカデミー J SPORTS社特別セミナー「“スポーツ”テレビ局の担う責任と使命」が開催され、ビジネスマンや学生など、約30人が参加した。

講師を務めたのは株式会社ジェイ・スポーツ編成部長池田泰斗氏。慶應義塾大学経済学部卒業後、新日本製鐵(株)(現新日鐵住金(株))に入社し、管理会計、営業、営業システム開発を経験。2003年に(株)ジェイ・スカイ・スポーツ(現(株)ジェイ・スポーツ)に入社すると、様々な事業担当を経て、2013年より現職に就く。J SPORTSの4チャンネルの編成ビジョン・方針・戦略やコンテンツ戦略の構築に従事している。また東日本大震災の際には、アトランタ五輪サッカー日本代表松原良香氏など、著名なサッカー関係者と共にメディアとして復興支援にも尽力した。

そんな池田氏が、同社編成部の谷古宇純平氏、遠藤亮氏とともに登壇し、J SPORTSの特性・強み、ラグビーワールドカップ2015放送の裏側や、スポーツ放送局としての今後のミッションをテーマに講義を行った。

J SPORTSの強みを解説するにあたり、池田氏はスポーツ放送の特性について触れ、「スポーツは筋書きのないドラマ」であると述べた。スポーツは予定調和のない世界ゆえの感動・衝撃を与えられる。しかし、その反面いつも面白いとは限らないことからLIVE放送を行うことのリスクを常に負っているのだ。

そういった“水物”とも言えるスポーツコンテンツを柔軟に放送することができるのは、J SPORTSの誇る「スポーツのみの4チャンネルマルチ編成」という利点があるからこそ。その実例として、ある日の編成表を提示しながら、遠藤氏がプレミアリーグの放送試合の選定基準について解説した。

また、ラグビーに関しては、第1回の1999年大会から5大会連続で全試合をLIVE放送している。そんなJ SPORTSだからこそ、昨年の日本代表の躍進を期間中だけでなく、終了後まで継続して大会を盛り上げた。「ラグビーはサッカーや野球に比べてまだ認知度が高くないため、J SPORTSだけで放送するのではなく、地上波局やNHKと合同での放送により多くの方に見てもらいたい」と池田氏は語る。

日本は海外に比べ、スポーツが文化として定着していないという。その一例として谷古宇氏は放映権料の海外との比較を示し、スポーツを有料放送で視聴する文化が根付いていない日本の実情を解説した。

最後に、池田氏はJ SPORTSの今後のミッションとして「スポーツをヒトとツナグ」と掲げ、「より多くの人にスポーツを見てもらいたい。コアファンが求めるものを提供し、ポテンシャル層をスポーツに誘い、これらのミッションを達成すべくこれからも力を尽くします。スポーツのために共に闘いましょう」と締めくくり、約2時間に及ぶJ SPORTS特別セミナーは幕を閉じた。

サッカーキング・アカデミー

By サッカーキング編集部

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