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ビッグクラブのニューフェイスがチームを変える

2015.09.11

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提供=J SPORTS

 狂乱の移籍マーケットが9月1日で幕を閉じ、新シーズンを戦うプレミアリーグ全20クラブの陣容がようやく固まった。

 チェルシーからアーセナルへと“ロンドン内移動”を決断したペトル・チェフの移籍から始まり、リヴァプールを見限ってマンチェスター・シティに新天地を求めたラヒーム・スターリングの騒動、バルセロナのペドロ・ロドリゲスを巡るマンチェスター・ユナイテッドとチェルシーの駆け引き、スターリングに続いてケヴィン・デ・ブライネにもクラブレコードの移籍金を支払ったシティの散財、そしてダヴィド・デ・ヘアのレアル・マドリード移籍“破談”事件、そのユナイテッドが移籍最終日にアントニー・マルシャルという10代を獲得したことまで、ビッグクラブの周辺では様々なトピックがあった。

 ここでは、プレミアリーグ全20クラブがこの夏に投じた移籍金8億7000万ポンドのうち、実に45.7%の額を締めたチャンピオンズリーグ出場組の4チーム+大型補強を施したリヴァプールのニューフェイスたちがチームをどう変えていくのか、その可能性を考察する。

■チェルシー(ペドロ・ロドリゲス)
 ジョゼ・モウリーニョにとって、決して満足のいく夏ではなかったに違いない。チームはスタートダッシュに失敗し、狙っていたエヴァートンのDFジョン・ストーンズには何度もオファーを断られ、守備の補強は移籍期限最終日に獲得した無名のセネガル代表DFパピ・ジロボジのみに留まったからだ。

 しかし、マンチェスター・Uから“ハイジャック”したペドロの獲得はヒットになりそうだ。バルセロナからやってきた小柄なアタッカーはデビュー戦でいきなり魅せた。8月23日ウェストブロム戦で先発すると、バルサ時代の同僚セスク・ファブレガスだけでなく、エデン・アザールともまるで何年も一緒にプレーしてきたかのように息の合ったパス交換を見せ、巧みなパス&ゴーで狭いエリアを切り崩していく“らしい”姿を異国の地でも見せつけた。早々に初ゴールを決めたペドロの技術と知性は、チェルシーの攻撃に新たな色をもたらすだろう。

■マンチェスター・シティ(ラヒーム・スターリング&ケヴィン・デ・ブライネ)
スロースタートのチェルシーに代わり、開幕から絶好調のシティをけん引しているのはダビド・シルバだが、スペインの魔法使いが気持ちよくプレーできている要因のひとつが、隣で躍動するスターリングの存在だ。ハッキリ言ってリヴァプール退団の経緯は後味が悪かったが、新天地ではハツラツとプレーし、キレ味鋭いドリブルで移籍金4900万ポンドの価値を示している。そして、スターリングが攻撃にスピードをもたらすなら、今後デビュー予定のデ・ブライネはアイデアを加えられるプレーヤー。スターリングを上回るクラブレコードの5500万ポンドで加わったブンデスリーガのアシスト王は、モウリーニョとソリが合わなかったチェルシー時代のリベンジに燃えている。スターリングに続いてデ・ブライネも早期にフィットできるようなら、得点王のセルヒオ・アグエロも加えた前線のカルテットは間違いなくリーグ最強だ。

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By サッカーキング編集部

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