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“飛躍の時”細貝萌「ボランチで勝負して自分の夢に近づきたい」

2012.06.27
 アウクスブルクで不動のレギュラーとして存在感を発揮し、レヴァークーゼンへの復帰が決まった細貝萌。アンカーという役割上、決して派手なプレーというわけではないが、王者ドルトムントとの一戦では相手のキーマン香川真司を持ち前の“攻撃的な守備”で見事完封してみせた。その“職人ぶり”は各方面から高い評価を得ている。
 
 強豪レヴァークーゼンでの初のシーズンへ。その先にあるワールドカップやビッグクラブへの道を見据えて。思い描く夢へ向かって、飛躍の時を迎える細貝に、胸の内を聞いた。
 
 
−今オフの過ごし方は?
「代表が終わってから時間があったのでサッカー教室をしたり、1年ぶりに仙台に行ったり、充実した期間を過ごせたのかなと思う」
 
−体を休める時間はありましたか
「代表が終わって1週間ぐらいはまったく動かなかった。でもこれからはもっと動かなければいけないので、始動に向けて準備はしてきた」
 
−新シーズンにあたる決意について
「地元の人達に会うこともあって、色々なアドバイスをもらった。同世代の選手と食事をする機会もあった。環境が変わるので最初は厳しくなると思いますが、しっかりやっていかないと自分の立ち位置は確保できない。チームのレベルが高ければ高いだけ、ポジション争いは激しい。自分のポジションを確保するために努力していきたい」
 
−アドバイスとは?
「自分だけの中に閉まっておこうと思います」
 
−ポジションにこだわりはありますか
「自分はボランチが一番生きると思っていますし、ボランチで勝負したい気持ちが強い。中にはボランチやサイドバックをやる選手もいますし、ボランチにはレヴァークーゼンで結果を残している選手がいる。その中に入っていくので、自分の芯の強さが必要になってくる。負けていたらより大きなクラブに行けないだろうし、自分の夢に近づくためにもやることはやっていかなければいけないと思っている」
 
−レヴァークーゼンについて
「ブンデスの中ではボランチが良いと言われているクラブ。その中で勝負していきたい。自分の精神面が重要になってくる。練習から激しくやって行きたい。自分の色をどれだけ出せるか、出せればやっていけると思っているので自信を持ってプレーしていきたい」
 
−自信という面ではアウクスブルクでの経験が大きかったのでは?
「そうですね、アウクスブルクでレギュラーを取ったということは大きいですし、そこで取れなければレヴァークーゼンに戻ることはなかったので。レヴァークーゼンが必要としていて戻ることになるので、しっかりと求められているプレーができるようにやっていきたい」
 
−監督にはボランチで勝負したいと伝えたか
「ボランチが一番合っているということは言っている。その中でサイドバックができるということも評価してもらっている」
 
−自主トレについて
「トレーナーさんとしっかりやっていきたい。チームからメニューもきているので」
 
−酒井宏樹、清武弘嗣ら若い選手と戦っていくことになるが?
「もちろん、彼らはすごい選手ですし、彼らに負けないようにやらなければいけない。彼らが活躍することで自分もがんばらなきゃいけないと思えるので。日本人がブンデスで増えることで、自分もより高いレベルにいくために、良い刺激になる。お互いにレベルアップしていきたい」
 
−レヴァークーゼンでの活躍は日本代表にもつながると思うが
「レヴァークーゼンでポジションを奪うことで、代表での立ち位置も変わってくる。逆にレヴァークーゼンで試合に出られないようであれば、代表では厳しくなってしまう。今シーズンに関しては勝負だなと思う。毎年勝負だと思ってやっているが、大きなクラブに行くということで、今まで以上に勝負の年になる」
 
−得点へのこだわりは?
「チャンスがあればどんどん行きたい。アウクスブルクに関してはアンカーだったので、前に行くことを制限していましたけど、ツーボランチで出る機会があればゴールのチャンスもあると思う。こだわってやっていきたい」
 
−代表では長谷部(誠)と遠藤(保仁)がレギュラーとして起用されているが
「ワールドカップの年には28歳になるので、レヴァークーゼンでポジションを奪うことで、代表でのレギュラーにも近づくと思う。強い気持ちは持っているし、ポジションを奪う気持ちでやらないと、彼らも渡さない気持ちでやっていると思うので。より強い気持ちを持ってやっていきたい」
 
−具体的な数字の目標を立てているか
「それはないですね。より良い数字が出ることに越したことはない。試合の出場数や出場分数は長ければいいし、イエローカードやレッドカードは少ない方がいいし。ただ自分のポジションに関してはイエローカードを貰わなければいけない場面もあるので。遠慮するつもりはない」
 
−背番号は?
「決まったら言います」
 
−一昔前までは日本人対決が騒がれていたがが、ブンデスでは当たり前になった
「いや、Jリーグで6年間日本人とやっていたので、別に何も変わらないです(笑)」
 

【浅野祐介@asasukeno】1976年生まれ。『STREET JACK』、『Men's JOKER』でファッション誌の編集を5年。その後、『WORLD SOCCER KING』の副編集長を経て、『SOCCER KING @SoccerKingJP』の編集長に就任。

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