2015.08.21

バルサとレアルの2強時代の終焉か?“群雄割拠”のリーガを占う

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 日本時間21日深夜、マラガ対セビージャのアンダルシア・ダービーから、2015-16シーズンのリーガ・エスパニョーラが開幕する。

 昨シーズンは、前年度王者アトレティコ・マドリードを含む「3強時代の幕開け」と期待されたが、蓋を開けてみれば、バルセロナとレアル・マドリードによる一騎打ちの末、バルセロナが覇権奪回に成功。彼らはさらに、コパ・デル・レイとチャンピオンズリーグも制覇し、クラブ史上2度目となる3冠を成し遂げた。その快挙達成は大きな話題を呼んだが、リーガはいわば“振り出し”に戻ったと言える。

 では、新シーズンもまた、2強が優勝を争うお馴染みの展開になるかと言われれば、少し様相が異なっている。特に補強面で、A・マドリードやバレンシア、セビージャら“第2集団”を形成するチームの方が順調な歩みを見せているからだ。

 今夏に日本遠征を行ったA・マドリードは、ビエットやジャクソン・マルティネスら実績と将来性を兼ね備えるストライカーを獲得。さらに、フィリペ・ルイスが2年ぶりのクラブ復帰を果たし、インテルへ移籍したミランダの後釜にはステファン・サヴィッチを確保した。現時点で移籍市場に投じた額は2強を上回るリーグトップで、頂点への返り咲きを目指して本気を示している。

 ウナイ・エメリ体制4年目を迎えるセビージャも、効果的な補強を行ったチームの1つだ。主砲のカルロス・バッカや進境著しいアレイシュ・ビダルを引き抜かれたが、チーロ・インモービレ、イェウヘン・コノプリャンカ、クローン=デーリ、アディル・ラミといった国内外の実力者を次々に獲得。すると、先日行われたバルセロナとのUEFAスーパーカップでは、早速、彼らがピッチ上で躍動し、ファンを喜ばせた。そして、新加入選手のほとんどをレンタルやフリーで連れてきた点も、抜け目ないセビージャらしい。

 昨シーズン、4位フィニッシュで見事な復活を遂げたバレンシアは、昨夏にレンタルで借り受けた主力メンバーを買い取るとともに、マシュー・ライアンやサンティ・ミナなど若手有望株を次々に獲得。戦力の底上げを図ることに成功している。今シーズンは欧州カップ戦との掛け持ちが待ち受けるが、2足のわらじに耐えうる陣容を整えたと言えるだろう。

 この他、先日行われたスペイン・スーペルコパでバルセロナを撃破し、31年ぶりにタイトルを獲得したアスレティック・ビルバオもまた、2強を脅かしうるチームであることを証明したばかりだ。

 翻って、2強はともに不安要素を抱えている。スーペルコパの敗戦で、年間6冠の夢が潰えたバルセロナは、リーグ開幕までに無失点で終えた試合がジョアン・ガンペール杯でのローマ戦(3-0)のみと、守備の綻びが目立つ。また、クラブ・ワールドカップを含めた過密日程が待ち受けるなか、補強禁止処分により、今夏加入したアルダ・トゥランとA・ビダルが来年1月まで試合に出場できないのも痛手だ。

 一方のR・マドリードも、ラファエル・ベニテス新体制がスタートしたばかりで、チーム作りは道半ば。さらに、ここ数年のようなワールドクラスの補強は実現できておらず、戦力の上積みは見られない。スタートダッシュに失敗すれば、前政権を懐かしむ外野の声が大きくなるのは必至だろう。

 従って、今シーズンのリーガは、「2強とその他」という、これまでの構図に終止符が打たれる可能性がある。果たして、どのクラブが“台風の目”となり、群雄割拠のシーズンを演出してくれるのか。「最強」の座を巡る戦いから最後まで目が離せない。

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