[ワールドサッカーキング 12.01.17(No.197) 掲載]
第11節現在、セリエAの首位争いはウディネーゼからラツィオ、ミラン、ユヴェントスまでが2ポイント差にひしめく激戦となっています(暫定)。
この4チームの共通点を問われたら……日本のサッカーファンにとっては、「ザッケローニが指揮したクラブ」という答えが“正解”でしょう。
3-4-3とともにリーグを席巻、気鋭の監督として頭角を現したウディネーゼ時代(95.98年)、戴冠とともに名将の仲間入りを果たしたミラン時代(98~01年)は、ザックにとっても美しい記憶となっているはずです。
一転、ダービーの大敗で戦犯のそしりを受けたラツィオ時代(01~02年)、インテル、トリノでの名誉挽回を期しながら最短3カ月半でベンチを去ったユヴェントス時代(2010年)は、屈辱の歴史に他なりません。
現在、日本代表を史上最強と称される高みにまで導いている指揮官が、栄光と挫折の中でいかにその手腕を形作ってきたのか。彼の過去を紐解くと、頂点を極めた後、むしろ失敗の中から今に至る監督像を形成したようで、大変興味深く感じました。 興味のある方は、今月発刊の『ザック革命』(フロムワン:1,500円+税)をご一読ください(最後宣伝でした!)。
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