during the Bundesliga match between Eintracht Frankfurt and SV Werder Bremen at Commerzbank-Arena on December 7, 2014 in Frankfurt am Main, Germany.
<欧州の日本勢トップに立つ主将、長谷部>
スポーツデータ会社の『オプタ』が欧州4大リーグ(※スペイン、イングランド、ドイツ、イタリア)の第16節(プレミアリーグとブンデスリーガは第17節)終了時に出したパフォーマンスの統計で、フランクフルトの日本代表MF長谷部誠が総合39位で日本人最高位に立ち、前半戦を終了した。
同統計はゴールやアシスト、インターセプト、ファウル数など、プレーにおける70の要素を基に算出されたデータで、シーズン中の代表戦のパフォーマンスも含まれる。
ブンデスリーガ第17節を終えた段階で、長谷部はこぼれ球収集数、インターセプト成功数、タックル成功数が際立っており、毎試合安定したプレーで中央MFの選手としての役目を十二分に発揮している。
フランクフルトは9位で前半戦を終えているが、長谷部はブンデスリーガのみに絞ったランキングで15位、さらにMFのみに絞ると9位、フランクフルトではドイツ人MFアレクサンダー・マイアーに次いで2位と、チームの中核選手として活躍している。
長谷部は敵地にて1-1で引き分けた第17節 のレヴァークーゼン戦後に、専門誌『キッカー』からチーム最高の2.5点(1が最高で6が最低)の高評価を受けており、上り調子でアジアカップに臨む。
<脂の乗ってきた清武、複数の攻撃的ポジションで活躍>
ブンデスリーガ8位のハノーファーに所属する日本代表MF清武弘嗣が総合81位の日本勢2位に急浮上している。国内リーグでは25位、MFでは14位、ハノーファーではスペイン人FWホセルに次いで2位となっており、清武も長谷部同様、チームの攻撃の要として欠かせない存在となっている。
清武は第15節 に敵地で3-3と引き分けたブレーメン戦で今季3点目に加え、アシストも記録するなどし、一気に個人成績を上げた。清武は味方のシュートに繋がるラストパス、クロス、ドリブルの成功数に優れており、攻撃的MFとしての持ち味をいかんなく発揮している。
<最近は不振気味のエース本田、アジアカップで復調なるか>
序盤戦の活躍が光った日本代表のエース、ミランのMF本田圭佑は、シーズン折り返し地点に来て調子を落としている。セリエAでクラブは7位で前半戦を折り返したが、本田個人の成績としては第15節に長谷部、16節には清武に抜かれて日本勢3位の総合102位まで後退。
セリエAでは23位、同リーグのMFでは11位、ミランの中ではフランス代表FWジェ レミー・メネズ、オランダ代表MFナイジェル・デ・ヨング、イタリア代表MFジャコモ・ボナヴェントゥーラに次いで4位の個人成績となっている。
10月に敵地で行われた第7節のヴェローナ戦で、4-3-3の右FWで出場した本田は2ゴールを挙げる活躍を見せ、今季通算得点数を6に伸ばし、一時は得点ランキングトップタイに立ったものの、その後は9戦不発。ゴール以外の特徴としては、枠内シュート数を伸ばしており、やはり得点に対する意識が強くプレーに出ている。アジアカップではエースの巻き返しに期待したいところ。
<日本以外で注目すべきはプレミア個人首位の地元オーストラリア代表主将>
日本代表は最新のFIFAランキングで54位となり、同51位に浮上したイランに次いでアジア勢では2位となっており、ハビエル・アギーレ監督の八百長騒動も落ち着かないまま本大会に臨むことになる。グループDで日本は12日にパレスチナ(同113位・アジア13位)、16日にイラク(同103位・アジア12位)、20日にヨルダン(81位・アジア5位タイ)と対戦する。なお、韓国は69位でアジア3位、オーストラリアは同100位でアジア10位となっている。
特筆すべきは、プレミアリーグのクリスタル・パレスとオーストラリアで主将を務めるMFミル・ジェディナクだろう。ジェディナクは第17節を終えた時点でレアル・マドリード所属のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシに次いで総合3位につけている。
同節でクリスタル・パレスの順位は17位と不振気味だが、ジェディナクは今季5ゴール1アシストで、枠内シュート数も多く、守備面においてもクリア、タックル、インターセプト成功数、こぼれ球収集数で突出している。減点に影響するミスも少ないため、記録上は欧州トップのスター選手らと同じレベルを維持している。
11月18日に大阪で行われた親善試合、日本対オーストラリア戦では日本が2-1で勝利しているが、ジェディナクは今大会の台風の目となりうる存在だ。
一方、プレミアリーグ第17節を終えて8位のスウォンジーに所属する韓国代表MFキ・ソンヨンも中央MFとして今季3ゴー ルを挙げる活躍で総合13位/アジア勢2位につけており、こぼれ球収集数をはじめ、インターセプト、タックル、クリアの成功数において秀でており、韓国の中心選手として注目すべきだろう。