<<enter caption here>> on June 6, 2014 in Milan, Italy.
ミランで新しいプランを次々と打ち出しているバルバラ・ベルルスコーニCEOの巨大プロジェクト、ミラン専用スタジアム建設が本格的にスタートしそうだ。
メイン・スポンサーであるエミレーツ航空との5年間の契約延長や同CEOの「2020年までに完成」という発言が真実味を帯びてきた。建設予定地とされるミラノ市内の見本会場敷地の建物を取り壊しての着工となるが、ミラノ市側との交渉も順調に進んでいるという。実現するとユヴェントスに続くイタリアで2番目のチーム専用スタジアムとなる。
場所はミラノ市内に今年オープンしたクラブオフィスなどが入る「カーザ・ミラン」に隣接する6万平方メートルの敷地だ。もともとはミラノ・コレクションといったファッション・ショーなどの見本市、イベント会場として使用されているが、現在は郊外ロホ地区にある新見本市がメインになって数年経った。来年2015年5月から半年間、ミラノでは食の博覧会EXPOが開かれるため、その後の2016年に実際の工事に入るものとみられている。
4万2000席のサッカー専用スタジアムで、観客席とピッチをできるだけ近くするという。建築デザインはカーザ・ミランも手掛けたフォビオ・ノヴェンブレ氏が予定されている。ミラノ市内の北西部にあたるこの地区は現在、大掛かりな再開発地区として注目を集めている。LGなど大手企業が自社ビルを建てたり、大型レジデンスが売りに出されたりと話題に事欠かない。
完成予定の2020年には、ミラノのシンボルと言われるドゥオーモ広場からの直通など地下鉄3駅で直接アクセスできるようになり、交通の便もよくなるはずだ。同じミラノに本拠地を置くインテルなど、イタリアでは数クラブがこれまでチーム専用スタジアムの建設計画を立ててきた。しかし、実際に実現したのは2011年9月にお披露目となったユヴェントス・スタジアムだけ。現場以外のマーケティング戦略などに力を入れている“レディーB”こと、バルバラCEOの壮大なミラン王国再建の第一歩はまだ始まったばかりだ。そのためにも再び、ヨーロッパレベルで戦えるチームを作り上げるのが先決だ。