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中田浩二、引退会見「鹿島は僕のすべて、ここで現役を終えることを選んだ」

2014.12.07

引退会見を行った鹿島アントラーズの中田浩二 [写真]=浦正弘


引退会見を行った鹿島アントラーズの中田浩二 [写真]=浦正弘

 12月6日、今季限りでの現役引退を表明した鹿島アントラーズの元日本代表DF中田浩二が、試合後に記者会見を行った。約13年間在籍したチームで引退を決断するまでの胸中を明かし、同年代の同僚に感謝の言葉を送っている。

――引退の過程について教えてください。
「チームと11月から色々と話していて、出場機会がない中で世代交代が進んでいて、僕がいすわっていたら…という思いもありました。チームがいい状況の中で練習しているのも厳しかった。移籍という選択肢も話してきて、(小笠原)満男やソガ(曽ヶ端準)には怒られましたが、相談したかったけれどチームの大事な時でしたし、最終的にはチームメイトには誰にも相談せずに引退を決めました。小沼先生(帝京高時代のサッカー部監督)には言葉をいただき、引退ということになりました」

――印象に残っているシーンなどは?
「素晴らしい時間を過ごしてきたので一つを上げるのは難しい。鹿島でのタイトルはすべて印象深いです。日本代表だと(日韓)W杯のベルギー戦で入場した時の興奮は、一生味わえないことだったなと思いますし、いい思い出ばかりですね」

――中田浩二選手にとってに鹿島アントラーズとは?
「僕のすべてです。途中で海外移籍もしましたけど、それも鹿島での時間があったからこそ。代表でも鹿島での経験があったからこそで、鹿島には感謝しているし僕のすべてだと思う」

――79年組に対してと若手に対しては。
「満男、モト(本山雅志)、ソガだけではなく79年組はチームの枠を超えて仲が良くみんなで素晴らしい時間を過ごせた。友人であり、みんなで切磋琢磨した結果こうなったと思う。バン(播戸竜二)も満男たちと話していたら来てくれて涙を流してくてたのは嬉しかった」
「イナ(稲本潤一)や(小野)伸二にようにカテゴリーやチームを変えて現役を続けて行くのはすごいこと。僕はそれだけのパワーがなかったということ。この年齢で新しチャレンジをしているのは尊敬する。でも僕の中では鹿島で現役を終えることを選んだ。小沼先生の言葉ですが現役にしがみついてもうまくいくこともいかないこともある。彼らより先に、一歩先のステージに行くことを意識しながらやっていけたらいい」
「若手は頑張ってくれて僕たちの言うことを素直に聞いてくれた。アントラーズの魂を受け継いで行って欲しい。特に1人をあげるとすると、柴崎(岳)選手はこれからのアントラーズを継いでいく選手。代表だしもっと上を目指していってほしいです」

――鹿島アントラーズの魂についてと今後について。
「ジーコの教えがすべて。個人よりもチームのために全員がやることを言われたし、怒られてきた。これからもそれを受け継いでいってほしい。相手からやりにくいな、試合巧者だといわれるのが鹿島アントラーズというクラブ。タイトルをいつも意識するクラブでいてほしいです」
「今後はクラブと話し合うことになります。(トニーニョ・)セレーゾ監督からは現場でもという話をしてもらったが、まずは自分で整理をつけたい。今すぐには同期が3人もいるので指導者は難しいかな(笑)。狭い世界にいたと思うので、広い視野をもっていろいろなことに関わって、自分の道を見つけていけたらいいなと思います」

――印象に残っているゴールは?
「代表のゴールですが、アジアカップで(中村)俊輔のコーナーキックからヘディングで決めたゴールです。たしか代表初ゴールで、ヤット(遠藤保仁)が退場して0-1という場面だったので、チームにとっても、個人としても大きな得点でした。鹿島ではナビスコカップで川崎フロンターレとの決勝で決めたゴールです。綺麗だったし、いいゴールだと思います」

――サポーターへ
「本当は1人1人に感謝の言葉を伝えたいけれど、本当にサポーターの声援が力になったし支えになった。これからのアントラーズにもこれまで以上の愛情をもって応援して支えていってほしいと思います」

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