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ヒュンメルがアンプティサッカー「関西セッチエストレーラス」のサポートを開始

2014.10.24

ヒュンメルは、アンプティサッカーのクラブチーム、「関西セッチエストレーラス」のサポートを開始すると発表した。

ヒュンメルでは”Change the World Through Sport.”(スポーツを通して世界を変える)をブランドミッションに掲げ、アフガニスタンやシエラレオネのサポートを行っている。日本においてはスポットでしか活動を行っていなかったが、今後、サッカーを軸に、インターナショナルと連動した活動を幅広く展開していくとしており、その第一弾として今回「関西セッチエストレーラス」のサポートを決めたという。

アンプティサッカーとは

アンプティサッカーは、ヒュンメルがシエラレオネでもサポートしている競技で、30年以上前にアメリカの負傷兵がリハビリテーションとして始めた松葉杖サッカーが起源。フィールドプレイヤーは主に片足の切断者。日常生活で使用するクラッチと呼ばれる松葉杖をついてプレー。特別な機器がいらないため、海外では障がい者スポーツとして急速に人気が高まっている。また、ゴールキーパーは主に片手を切断しており、片手でプレーする。日本には2010年に導入され、日本代表はアンプティサッカーワールドカップに2010年、2012年と出場。11月末から開催されるメキシコ大会にも出場が決まっている。

アンプティサッカー日本選手権大会

先月、アンプティサッカーの日本選手権がスタートし、10月12日にファイナルラウンドが川崎市のフロンタウンさぎぬまで開催された。この大会で初めてアンプティサッカーをプレーした中学3年生の川西健太君は、予選で2試合3得点、ファイナルラウンド2試合で2得点と活躍し、チームの3位入賞に貢献。少年は病気で骨盤を切除。両足の長さに左右差ができ、股関節の自由がきかなくなったために、松葉杖での生活を余儀なくされている。サッカーができなくなって落ち込んでいた時に出会えたアンプティサッカーに「希望の光が見えた」と語った健太君。ゴール後、歓声に応えるように、照れながらクラッチを上げる姿が印象的であった。

アンプティサッカーのエンパワーメント

閉会式では各チームが健闘をたたえ合い、笑顔が溢れた。川西健太君は疲労感を忘れて言った。「ずっとサッカーをやってて、病気でできなくなったけど、今、アンプティサッカーに出会うことができた。それがすごい嬉しいです。次は優勝を狙いたいですね」。

理学療法士で、関西セッチエストレーラスのトレーナーを務める白井苗は言う。「職業柄、エンパワーメントって言うことがあるんです。人を前向きな気持ちにさせ、人が本来持っている素晴らしい生きる力を湧き出させることなんですけど、私はこのチームでそれを感じているし、私もそうありたいな、と思っています」

病気や事故で手足を失った選手がプレーするアンプティサッカー。選手はアンプティサッカーと出会い、人生が前向きに変わっていった体験をそれぞれにしている。それを支える日本アンプティサッカー協会のメンバーも各チームのスタッフも、この競技が持つ「もう一度人生を前向きに引き寄せる力」に魅せられている。それはヒュンメルが”Change the World Through Sport.”と掲げ、失われた可能性をサポートしていることに通じている。関西セッチエストレーラスのサポートを日本での活動のスタートとし、ヒュンメルは今後更にスポーツを通して世界を変えていく活動を広げていく。

関西セッチエストレーラス

関西セッチエストレーラスは、大阪、兵庫、三重など関西地方の選手が中心となって2012年に結成されたアンプティサッカーチーム。Sete Estrelasはポルトガル語で「7つ星」を意味。ピッチでプレーする7人の選手が、星のように輝き、勝ち星を上げられるように、という願いが込められている。2012年ロシアワールドカップで日本代表キャプテンを務めた川合裕人がチームを束ね、理学療法士や作業療法士、義肢装具士など多くの医療従事者がボランティアスタッフとしてサポート。日本アンプティサッカー界随一の結束力を誇る。

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