前節のカターニャ戦で苦戦しながらもリーグ戦の連勝を4に伸ばしたミラン。勝ち点を48とし、ヨーロッパリーグ出場圏内の6位パルマとの勝ち点差は3ポイント、ライバルの5位インテルとの差は5ポイントと、EL出場権獲得が現実的なものとなってきた。
カターニャ戦では先制後に相手の退場により数的有利に立ったにもかかわらず、最後まで追加点を奪えなかったミランだが、クラレンス・セードルフ監督は、「今夜は非常にコンパクトだった。失点を警戒しつつ、追加点を狙った。結局それは決められなかったが、最後まで失点もなかった」と守備面を評価。一方、攻撃陣はトレーニング中に左足首を捻挫してこの試合を欠場した本田圭佑の不在が少なからず影響した結果となった。
その本田だが、捻挫は軽傷だったため、今節のリヴォルノ戦には出場できる予定。前節、代役として出場したアンドレア・ポーリが結果を残せなかったため、先発起用が予想される。前々節のリーグ初ゴールで信頼を勝ち取った本田だが、ステファン・エル・シャーラウィが、第36節の“ミラノ・ダービー”で復帰予定となっているだけに、この試合でもゴールという結果が求められる。本拠地サン・シーロでリーグ戦初ゴールを挙げられるか注目だ。
一方、対戦相手のリヴォルノにとっても残留に向けて重要な一戦となる。リーグ戦残り5試合の対戦相手は、ミラン、ラツィオ、ウディネーゼ、フィオレンティーナ、パルマとすべて格上。現在勝ち点25で、残留を争う17位ボローニャ(勝ち点28)と16位キエーヴォ(勝ち点30)との差を少しでも縮めるためにも、最低でも勝ち点1は確保したいところ。リーグ最多失点の守備陣がミランの攻撃陣をどれだけ抑えることができるかがポイントになるだろう。
第36節に行われる“ミラノ・ダービー”に勝利して、ELの出場権を獲得するプランの成否は、セードルフ監督の去就にも影響するとの報道もある。それだけにミランにとってもこの試合は負けられない一戦となる。