<4月6日>
三田:きょう(6日)、ホームの味の素スタジアムで行われたリーグ第6節の鳥栖戦は2-1で勝利しました。前節の清水戦から先発メンバー3人を入れ替えたFC東京ですが、やや苦戦しながらも今季初めて連勝することができましたね。
前田:そうだね。きょうのメンバーを見ても分かるように、リーグ戦の間にナビスコ杯もある中で、監督はとにかくコンディションの良い選手を使っているんだなという感じだった。
ただ、こういう組み合わせならば東京のベストなパフォーマンス、目指すサッカーができるというのはまだ固まっていなくて、試行錯誤している状態なのかなという雰囲気は、ゲーム内容からしてもあった。
三田:フィッカデンティ監督も試合前に、コンディションを見極めてメンバーを選んだと話していました。きょうはエドゥー選手と平山選手の2トップでしたが、どんな印象でしたか。
前田:2人とも起点になれるタイプで、高さがあるのが特長だよね。一方で、いつもの東京ならつなぐところはしっかりつなぐんだけど、きょうの最終ラインはセンターバック(CB)が吉本と加賀のコンビで、ボールを動かすことがあまり得意ではないから、後ろからのビルドアップはなかなかできなかった。
でも、前線にエドゥーと平山がいるから、シンプルにそこをターゲットにするシーンが多かった。ちょっと大ざっぱな攻撃というか、パワープレー気味だったけど、そこを起点にチャンスが生まれていたよね。前半はあまり決定的な場面はなかったけど、サイドからクロスを入れて、エドゥーと平山のどちらかがつぶれて、そのこぼれ球からゴールを狙うという形が見られた。
ゴール前で一度、エドゥーがフリーでシュートを打ったのが最大のチャンスだったよね。この先発メンバーの特長を生かしたそういうシンプルな攻撃を、チームとしてもっと狙いを持ってできていれば、前半から点を取れたんじゃないかな。サイドからどんどんボールを入れたり、高い位置からもっとクロスを入れてもよかったよね。
前半は東京が風下だったから、ターゲットの2人にボールを入れて、中盤が押し上げてこぼれ球を拾っていけば効果的だったと思う。でも前半の攻撃は行き当たりばったりで、あまり意図的な感じではなかった。連動していなかったから、なかなか決定的なチャンスにはならなかったよね。
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