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三田アナと前田さんのここだけの話「ポゼッションの質に差が出て完敗(第4節・川崎戦)」

2014.03.27

<3月24日>
三田:23日のJ1第4節は、ホームの味の素スタジアムで川崎との対戦。「多摩川クラシコ」と銘打った伝統の一戦で今季のリーグ戦初勝利を目指した東京ですが、結果は0-4で完敗となってしまいました。ナビスコ杯の鹿島戦(19日)で快勝した勢いをリーグ戦につなげることができず、残念ですね。

前田:そうだね。東京はこの試合、リーグ戦では今季初めて、実質的には4-4-2のような布陣にして、渡辺とエドゥーの2トップで臨んだよね。鹿島戦では渡辺と平山の2トップだったけど、渡辺はキャンプのときから2トップの方がやりやすそうだった。

 この試合は「多摩川クラシコ」ということで、両チームともかなり意識して激しい試合になったけど、東京も立ち上がりはそんなに悪くなかった。渡辺も動きやすそうではあったんだけど、川崎のポゼッションはすごくテンポが良くて、前半から徐々に、川崎のパス回しに対して東京が後手になってしまった。

 攻撃に移ったときの両チームのポゼッションの質の違いは明らかで、東京はパスを2、3本つないでも最終的にはパスミスが出たりしてボールを奪われてしまう場面が多かったけど、川崎はボールを回した後に必ずシュートやCKで終わっていたし、致命的なミスはほとんどなかった。

 そこが大きな違いなんだよね。そうした中で、米本の横パスをカットされて1点目を奪われてしまった。2点目も、三田がボールを奪われてからのカウンターでやられてしまった。失点の仕方を見ても、両チームの差というのが出ていたよね。

三田:そうですね。立ち上がりは東京も何度かチャンスをつくりましたが、なかなか決定的なチャンスには至らず、途中からは川崎にどんどんいいところを出させてしまいました。前半から2点のビハインドになってしまったのは厳しかったですね。

前田:前半から、川崎もかなり際どいところでボールを回していたけど、選手たちが細かいところでも非常に落ち着いていて、プレッシャーを掛けられた中でもダイレクトに2タッチくらいのパスで打開していたよね。そこでのミスも少なかった。

 一方の東京は、プレッシャーが掛かった中でパスを出して、チャンスになりそうではあるんだけど、例えば三田がタメをつくって、徳永がオーバーラップしてきている大事な場面でのパスで、ボールが長くなってしまったり、そういうところに差が出ていた。川崎も際どいところでボールを回していただけに、東京の守備がもっと積極的に行ってもよかったよね。

 相手が短い距離でパスをつないでいるときも、1回アプローチした後、同じ選手がそれを続けてやることによってプレッシャーを掛けることができる。でも東京は、1人の選手が2回も3回も追い掛けていってボールを奪うという場面は非常に少なかったね。

前田治(まえだ・おさむ) 昭和40(1965)年9月5日、福岡市出身。現役時代は横浜フリューゲルスのエースFWとして活躍し、Jリーグ通算103試合29得点、日本代表では40試合12得点の成績を残した。引退後はクラブチームのジュニアユースで監督を務める傍ら、各地のサッカー教室にも出向いて指導力、育成能力に磨きをかける。2004年から東京中日スポーツの評論記事「東京論」を執筆中。
三田涼子(みたりょうこ) 昭和53(1978)年6月20日 千葉県柏市出身。元TOKYO MXテレビアナウンサー。2003年から8年間にわたり、応援番組「FC東京ホットライン」のキャスターやJリーグ中継ピッチリポーターを務め、その後もFC東京の取材を継続中。現在はフリーアナウンサーとして、JFN(ジャパンエフエムネットワーク)及びTOKYOFMでニュースなどを担当。趣味はフットサル。

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