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【セリエA第26節みどころ】本田にとって一夜にして名を上げる絶好のチャンス。王者ユヴェントス戦で初ゴールを

2014.03.01
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 前節、サンプドリア戦での勝利によりリーグ戦2連勝を飾ったミラン。勝ち点35で9位に浮上し、ヨーロッパリーグ出場圏内となる5位インテルとの勝ち点差を5に縮めた。チャンピオンズリーグのアトレティコ・マドリード戦で負傷したFWマリオ・バロテッリ、DFマッティア・デ・シリオが欠場したものの、今冬に加入したばかりのMFアデル・ターラブトとDFアディル・ラミが2人そろってゴールを挙げるなど、主力の不在を感じさせないパフォーマンスで勝利に貢献している。

 同じく新加入である本田圭佑は右サイドMFとして先発出場を果たしたものの、リーグ戦初ゴールはまたもお預けとなった。現地有力紙である『ガゼッタ・デロ・スポルト』は本田に及第点である6点を与えた一方、「自信がなさそうで、戦術上、まだ主役となれていない」と厳しい寸評を載せている。クラレンス・セードルフ監督は「本田はピッチ全体でプレーできるクオリティのある選手」と信頼を口にするが、セリエAでは何よりも目に見える結果が重んじられるだけに、一刻も早いゴールやアシストが求められる。

 今節、ミランがホームに迎えるのは、リーグ戦17試合負けなしで首位を快走するユヴェントスだ。前節、トリノとのダービーマッチに臨んだ王者は、カルロス・テベスが前半30分に挙げた虎の子の1点を守りきり、1-0で勝利。同クラブが保有権を持つFWチーロ・インモービレらを擁する強力なトリノの攻撃陣を、4試合ぶりの出場となったDFアンドレア・バルツァーリらを中心とする堅い守備で凌ぎきり、リーグ戦では8試合ぶりとなる無失点勝利を挙げている。ミラン戦の前にヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦、トラブゾンスポルとのアウェイ戦を戦うため、疲労が気になるところだが、ミランと異なり故障者が少ない点はアドバンテージといえるだろう。

 伝統である堅い守備と安定感を維持するユヴェントス相手に、復帰の目処がたたないバロテッリが今節も負傷欠場するとなればミランにとって大きな痛手となるのは間違いない。とはいえ、本田圭佑にとっては、一夜にして自らの評価を一変させる最高の舞台でもある。かつてユヴェントスとのデビュー戦で2ゴールを挙げ、イタリア中にその名を轟かせた中田英寿のように、本田の目の覚めるような活躍に期待したい。

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