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【ブンデスリーガ第23節みどころ】ドルトムント対ニュルンベルク、不死鳥のごとく甦った両雄が激突。自信と勢いを維持するのはどちらか

2014.03.01
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 前節、7連敗中で降格圏に沈むハンブルガーSV相手に、まさかの敗北を喫した3位ドルトムント。2位レヴァークーゼンも敗れたために両者の勝ち点差は1のままだが、7試合負けなしで4位に浮上したシャルケに勝ち点1差で迫られている。前半をスコアレスで終えたものの、後半に3失点を喫して0-3で敗れたハンブルガーSV戦について、「我々が自ら招いた敗北だった」とユルゲン・クロップ監督が話せば、「僕らはいいサッカーができず、相手が勝利にふさわしかった」とMFヌリ・シャヒンも完敗を認めた。

 一方、「僕らのムードも姿勢も、今回の敗北に影響されることはない」(マヌエル・フリードリッヒ)と、選手たちは強気の姿勢を崩していない。実際、25日に行われたゼニトとのチャンピオンズリーグ・ベスト16第1戦では、敵地で4-2の快勝を収めている。マルコ・ロイスは「戦術が完全に機能していた」と自信たっぷりに話し、クロップ監督も「最高に近い出来」と褒め称えた。

 第23節のドルトムントの対戦相手は、2連勝で12位まで順位を上げたニュルンベルクだ。リーグ未勝利のまま前半戦を終えたことが不名誉な記録となっていた同クラブだが、後半戦開始後は5試合を終えて4勝1敗と好調をキープ。前節は最下位ブラウンシュヴァイクを相手に、前半戦に退場者を出し、先制を許す苦しい展開となったが、後半に入りMF清武弘嗣の豪快なミドルシュートで同点に追いつくと、その1分後には途中出場のFWトマシュ・ペクハルトが追加点を挙げ逆転に成功。PK阻止をはじめ好セーブを連発したGKラファエル・シェーファーは「僕らはハードに戦い、ピッチのあらゆるところをカバーして勝利を手にした」と自信を覗かせており、3位相手のアウェイ戦にも臆せず挑んでくるに違いない。

 その試合の前日の28日には、昇格クラブながらヨーロッパリーグ圏内の6位以内を狙える位置につけるヘルタ・ベルリンが、ホームに降格圏内の17位に沈むフライブルクを迎え撃つ。後半戦開始後は1勝3敗と昨年の勢いに陰りが見えつつあったヘルタだが、前節はシュトゥットガルトとのアウェイ戦を2-1でものにした。決勝ゴールを挙げたFWサンドロ・ヴァークナーは退場処分を受けたため出場停止、ドルトムントFWロベルト・レヴァンドフスキとともに14ゴールで得点ランク首位タイにつけるアドリアン・ラモスが血腫により欠場濃厚だが、MF細貝萌を中心とする粘り強い守備で勝ち点の上積みを狙う。

 対戦相手のフライブルクは、前節、アウクスブルクに2-4で敗れ、ついに降格圏である17位に足を踏み入れた。主力の相次ぐ移籍により、“ブライスガウ地方のブラジル”と称された伝統のパスサッカーを武器に旋風を巻き起こした昨シーズンの面影はもはやない。とはいえ、先ごろ契約延長にサインした主将ユリアン・シュスター、チェコ代表MFウラディミール・ダリダ、ビッグクラブが獲得を狙う20歳のマティアス・ギンターら、テクニシャンが名を連ねる中盤の構成力は高く、それを敵地でどれだけ発揮できるかに注目だ。

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