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【ブンデスリーガ第21節みどころ】ドルトムント対フランクフルトのラウンド2、覚醒の兆しを見せるムヒタリアンに注目

2014.02.15
ムヒタリアン

 ミッドウィークのDFBポカール(ドイツカップ)準々決勝を経て、週末に行われるブンデスリーガ第21節、2連勝で3位をキープするドルトムントは、水曜日のカップ戦に続き、再びフランクフルトとあいまみえる。フランクフルトのホームで行われたカップ戦では、終盤にFWピエール・エメリク・オーバメヤンがコーナーキックからヘディングシュートを叩き込み、1ー0でドルトムントが勝利、準決勝へと駒を進めた。とはいえ、「70分は良かった」とユルゲン・クロップ監督が振り返った通り、フランクフルトも多くの好機を作り、どちらが勝ってもおかしくない試合内容だった。「土曜日の試合では勝ち点を得るために全力を尽くす」と、アドミン・フェー監督が話すように、フランクフルトはリーグ戦でのリベンジに燃えているだろう。

 前節、12位ブレーメンとアウェイで対戦したドルトムントは、FWロベルト・レヴァンドフスキのバイエルン・ミュンヘンへの移籍決定後、初となるゴールを皮切りに5ゴールを挙げ、5-1の快勝を収めた。ユルゲン・クロップ監督が「文句のつけどころのない試合」と褒め称えれば、MFヌリ・シャヒンも「最高に楽しい試合だった」とコメントするなど、昨年と比べ段違いにチームの雰囲気が明るくなっている。

 とはいえ、未だ負傷者も多く抱えるのは懸念材料だ。フランクフルト戦では長期離脱中のヤクブ・ブワシュチコフスキらに加え、前節、右太ももの筋肉を痛めたMFスヴェン・ベンダー、右太ももの肉離れによりMFマルコ・ロイスの欠場が濃厚だ。しかし、クロップ監督は「いい話題があるとすれば、苦境に慣れてきたこと」と独特のジョークを交え、「誰をピッチに送り出しても、力を発揮してくれるだろう」と現有戦力への信頼を口にした。

 注目選手はトップ下のMFヘンリク・ムヒタリアンだ。バイエルン・ミュンヘンに移籍したマリオ・ゲッツェの後釜として、クラブ史上最高額となる推定2500万ユーロの移籍金で加入したものの、リーグ前半戦は昨シーズンにウクライナリーグで29試合25ゴールを挙げた実力を発揮することができず、批判の声を浴びていた。しかし、前節の2ゴールやドイツカップ準々決勝のMVP級の活躍で、再び評価を高めている。今後の浮沈の鍵を握る存在と言っても過言ではないだろう。

 一方、12位と低迷するフランクフルトだが、リーグ戦の過去5試合では3勝1分1敗と調子は上向き。前節は最下位ブラウンシュヴィクを3-0で退けた。その試合で負傷により途中交代し、カップ戦を欠場したMFピルミン・シュヴェグラーのコンディションは気になるところだが、控えの選手にとってはチャンスともいえる。前節は今シーズン初となるベンチ外となり、カップ戦でも出場機会が訪れなかった乾貴士の出場、そしてこれまでの鬱憤を晴らすような活躍に期待したい。

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