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【トレーニングをきわめろ】「トレーニングは夢を叶えるために欠かせないもの」長友佑都

2014.01.31

 昨年末に欧州から帰国した長友佑都はナイキが主催するトレーニングイベントに登場し、参加した高校生プレーヤーに自身の経験を踏まえたアドバイスを送った。小さい頃からプロになることを夢見てひたむきにトレーニングに励んできた長友は、その夢を実現させて世界の舞台で圧倒的な存在感を放つまでに成長を遂げた。彼は日々、どんな思いでトレーニングに臨んでいるのか。その真意に迫った。

 長友の代名詞と言えば、スピード。後方から積極的に攻撃に加わり、サイドから決定的なチャンスを作り出す。彼を支える走力はどのようにして磨かれてきたのか。「走力が進化すればサッカー自体の技術も上がってくる」。そう語る長友は、参加したトレーニングイベントで高校生の選手たちに声を掛けた。「世界を目指すためにはメンタルの部分が大事で、日々自分を追い込んでどれだけ積み上げていけるかだと思う」

 インタビューとともに、イベント当日に行われたスピードを鍛えるトレーニングメニューを紹介(実施したメニューは下記を参照)。高みを目指してレベルアップを図るプレーヤーにとって、トレーニングをきわめるためのヒントが見付かるはずだ。なお、長友のインタビュー、実践したトレーニングの一部は2月12日(水)発売のサムライサッカーキングでも掲載予定。動画と併せてチェックしよう。

「スピードトレーニング」メニュー

各メニューにつき20メートルから30メートルを1本として行う。それぞれのメニューはその日のコンディションなどに応じて強度や本数を調整し、本数を重ねるごとに強度を高め、各部位と心肺機能の強化を図っていく。なお下記の推奨回数は、すべてのメニューを行うことを前提としている。

スキップ:上半身と下半身のバランスを意識しよう

推奨回数:10回×2セット
ウォーミングアップ。腕をしっかりと前後に振りつつ、バランスを崩さないように注意。上半身と下半身の連動性を意識して行う。

サイドステップ:体のキレを意識して下半身を鍛えよう

推奨回数:10回×2セット
体を横向きにしてステップしていく。歩幅を小さくして、細かく刻むようにステップしながら素早く移動。徐々にスピードをアップし、メニューの強度を上げていく。

ハムストリングス:足を高く上げ回転を意識しよう

推奨回数:左右10回×2セット
上半身は起こした状態で、ブレないように気を付けながら左右の足を交互に高く上げる。足を素早く回転させ徐々に強度を高めていく。

50%ダッシュ:ダッシュを繰り返してスピードを鍛える

推奨回数:4セット
最初は50パーセント程度の力加減でダッシュ。これを繰り返し行い、徐々に強度を上げていくことで足腰を鍛え心肺機能も高める。

バックランニング:試合のあらゆる動きを意識しよう

推奨回数:2セット
後ろ向きにダッシュ。下半身のバランスが崩れないように意識し、徐々にスピードを上げていく。実際の試合の動きをイメージして行う。

斜めステップ:体の軸を意識して下半身の強化を図ろう

推奨回数:20回×2セット
両足で斜めに踏み切ってジャンプし両足で着地。続いて体を正面に向けたまま逆方向へと踏み切る。ジグザグに素早く切り返していく。

ケンケンパステップ:次の動作への切り替えを意識しよう

推奨回数:左右10回×2セット
片足でステップし両足で着地。続いて逆足で同様にケンケンする。股関節を意識しつつ、すぐに次の動作に移れるよう体を沈ませ過ぎない。

クロスタッチ:一対一に欠かせないバランスを強化しよう

推奨回数:20回×2セット
片足立ちから斜めにジャンプし逆足で着地。その際に軸足を逆の手でつかむイメージで行う。でん部周辺の筋肉を意識してしっかりと跳ぶ。

80%ダッシュ:強度を高めてスピードを武器にしよう

推奨回数:4セット
短い距離を80パーセント程度の速いスピードでダッシュ。素早くしっかりと腕を振り、上半身がブレないようにしながら足の回転を意識する。

ダッシュ&バック:素早い切り返しでバランスを身に付けよう

推奨回数:4セット
できるだけスピードに乗ったダッシュでスタートし、合図と同時に方向転換して後ろ向きにダッシュ。バランスを意識して素早く体を切り返す。

ダッシュ&ジャンプ:着地後の踏み出しを意識しよう

推奨回数:2セット
全速力でダッシュして、合図と同時に急停止しその場でジャンプ。体勢を整えすぐに踏み出せるよう着地後の一歩目を意識する。

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