ウィンターブレークを終えていよいよ再開されるブンデスリーガ。中断前のヘルタ・ベルリン戦で敗れたことにより、首位バイエルンとの勝ち点差が12に広がり、4位に後退。優勝が遠のいたドルトムントだが、マルコ・ロイスが「最低でも2位以内に入る」と目標を新たに2014年を迎えた。第18節はホームでアウクスブルクと対戦する。
中断期間中、スペインで冬季合宿を行ったドルトムント。川島擁するスタンダール・リエージュ、カイザースラウテルンとのテストマッチで連勝するなど好調をキープしている。試合ではピエール・エメリク・オーバメヤンがワントップで、ロベルト・レヴァンドフスキがトップ下で、ヘンリク・ムヒタリアンがボランチで起用されるなど、様々なテストが施された。下部組織から引き上げられた20歳のブルガリア人MFエディソン・ヨルダノフが出色の働きを見せるなど収穫もあり、クロップ監督は「練習量が多く、中身が濃かった」と手応えを口にしている。
ウィンターブレークには大きな移籍のニュースがあった。ドルトムントとの契約が今シーズンいっぱいで満了となるFWレヴァンドフスキが、来シーズンからバイエルンでプレーすることが発表されたのだ。同選手は「ドルトムントでまだ達成したいことがある」とモチベーションの低下を否定。クロップ監督も「発表は最良のタイミング。（移籍を発表したことで）ドルトムントの試合に集中できる」と前向きにコメントしたものの、昨シーズンのゲッツェに続き、またしても主力を宿敵に奪われることになったドルトムントのサポーターは、どのような反応を見せるのだろうか。レヴァンドフスキの代理人が私費でボディガードを雇うと発言など、過激なサポーターを警戒する姿勢を見せている。
去る者いれば来る者あり。今冬にプレミアリーグのサンダーランドからアウクスブルクへの復帰が決まったばかりのチ・ドンウォンは、来シーズンへのドルトムント入団が決まった。この試合では、未来のチームメート相手にどのようなパフォーマンスを見せるのかも興味深い。
少ない戦力を理由に開幕前には降格候補にも挙げられたアウクスブルクだが、ブレーク前の5試合を負けなしで終え、現在8位と健闘を見せている。攻撃をけん引するのは元トルコ代表ハリル・アルティントップと、スピード溢れるドリブル突破が魅力の若手アンドレ・ハーン。ここにチ・ドンウォン、ニュルンベルクからアレクサンダー・エスヴァインが加入し、攻撃のバリエーションが大きく広がった。攻撃のタクトを振るう司令塔ダニエル・バイアーのゲームメークにも注目したい。