<10月8日>
三田:5日に行われた鹿島戦は1-4で敗戦。5連勝を目指して戦った東京ですが、厳しい結果になりました。
前田:4連勝と好調なときに苦手な鹿島との対戦ということで、真価が問われる一戦だった。やはり鹿島はこちらのミスを見逃してくれないというか、経験の差が出てしまったという感じだね。
三田:東京は序盤から立て続けに2点を失う展開となりました。
前田:その2失点が大きく響いたね。それを簡単にひっくり返せるほど甘い相手ではなかったということ。1点目は遠藤の芸術的シュートだったから仕方ないと思うけど、2点目をダビに決められたときの対応はまずかった。
加賀はあそこでかわしてボールをつなごうという意識があって、ドリブルしようとしたところをかっさらわれた。あそこはセーフティーに行くべきところで、結果論ではあるけどクリアした方がよかった。そういう対応の甘さを見逃してもらえないところに、鹿島との差があった。
三田:加賀選手は5試合ぶりのスタメン出場でしたが、前回に続いて前半だけでの交代となってしまいました。
前田:またしても、ミスをしたことで見せしめみたいな形で代えられてしまった。システムを変えたわけではないし、明らかに、これ以上失点はさせられないというところでの修正だからね。
センターバック(CB)の加賀を外してボランチの高橋を下げているわけだから、これはつらいと思う。これが2回続くと自信もなくしてしまうかもしれないけど、監督の信頼を勝ち得るためには、またチャンスが来たときにしっかり力を出せるように準備するしかないね。
ただ、どのみち後半に点を取りにいくためにはメンバーを代えざるを得ない状況ではあったとも思う。
三田:チームとしても試合への入り方に問題があったでしょうか。
前田:そうだね。4連勝中は、自分たちの良さを出すというよりも相手の良さを消す、守備から入るというやり方だったけど、積極的に連動した守備ができていた。でも鹿島戦は立ち上がりから悪い意味で何となく守りに入ってしまって、受け身になってしまい、それが対応の甘さにつながったと思う。
三田:確かに、ここ数試合のような激しいプレッシャーで相手を抑えることができず、守備が後手後手になってしまったように見えました。
前田:相手のシュートが素晴らしかったといえばそうなんだけど、もっと寄せを早くすれば、相手も余裕を持ってシュートを打てない。しっかりプレッシャーをかければコントロールミスにもつながったはず。余裕を持ってフリーで狙い澄ましたシュートを打たせてしまったのは、やはり守備がうまくいっていないということだよね。
三田:ポポ監督は試合後の会見で、「われわれも数多くのチャンスがつくれたし、内容は悲観するものではない」と話していました。
前田:ただ、負けている方のチームは点を取りにいかなくてはならないから、押し込むのは当たり前ではあるんだよね。勝っている方はリードを生かしてカウンターを狙うのが勝負の鉄則。確かに東京もチャンスはつくれた。前半に東の決定的なシーンもあったけど、あそこで決めるか決めないかで大きな差があるんだよね。
2点取った後の鹿島も決していい状態ではなく、東京が主導権を握った時間もあった。鹿島は2点をリードしたことで、悪い意味で余裕が生まれてしまって、東京にもチャンスはあったけど、その時間帯にビッグチャンスで決めきれなかったことが、勝負を左右する結果になってしまった。鹿島がそういう相手だったということだね。
・HP(モバイル、スマホ限定)
http://365fctokyo.chunichi.co.jp/
@365fctokyo
★公式Facebookはもスタート!コチラからどうぞ