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マンチェスター・CのFWアグエロ「サッカーに“不可能”という言葉はない」

2013.09.26

[ワールドサッカーキング1003号掲載]

真のビッグクラブを目指し挑戦を続けるマンチェスター・シティ。エースのセルヒオ・アグエロも、夢の実現に向け奮闘を続けている。諦めずに戦い続ければ、夢はきっと現実のものになる。その思いを胸に、アグエロとシティは着実に歩みを進める。
アグエロ
インタビュー・文=ヴィクター・ヴァーゴ Interview and text by Victor VAGO
翻訳=阿部 浩 アレクサンダー Translation by Alexander Hiroshi ABE
写真=ゲッティ イメージズ Photo by Getty Images

諦めずに戦えば不可能も可能になる

――この数シーズンで、マンチェスター・シティは大きく成長した。ライバルである“巨人”マンチェスター・ユナイテッドに肩を並べたと思う?

アグエロ ユナイテッドとの競争はまだ続いてるよ。2011-12シーズンにはユナイテッドからプレミアリーグのタイトルを奪ったけど、昨シーズンは奪回されてしまった。チーム力は拮抗していると考えるのが妥当だと思う。ただ、ライバルはユナイテッドだけじゃない。油断していると他のチームに足をすくわれてしまう。気は抜けないよ。

――今シーズンはいつもより自信がある?

アグエロ シティは今後、更に成長していくクラブだ。ロッカールームやトレーニングでの会話から、みんな野心に燃えているのが分かる。だから僕は断言する。シティは今以上に強くなるよ!

――2年前のリーグ優勝は、選手たちの間に勝者のメンタリティーが芽生えるきっかけになったと思けど、どうかな?

アグエロ 確かに、あれが最初の一歩だね。勤勉さと謙虚さを忘れずに頑張れば、大きな目標を達成することができる。そのことを実感したのがあのシーズンだった。調子は良い時もあれば悪い時もあるし、試合も勝てる時と負ける時がある。でも、土台がしっかりしていれば大きな夢に向かって前進することができるんだ。シティには夢を実現するために必要な、優秀な人材がたくさんそろっている。この土台は揺るがないよ。

――優勝を決めたのは最終節のQPR戦。しかも、アディショナルタイムに、君のゴールで逆転勝ちという劇的な終わり方だった。今も思い出すことはある?

アグエロ うん。思い出して、一人で興奮しているよ( 笑)。あの瞬間は一生忘れない。僕にとって、そしてもちろんクラブにとっても歴史的な瞬間だった。僕のモットーでもあるんだけど、「最後まで諦めずに戦えば不可能も可能になる」という考えが正しいと証明されたようなものだった。それがプレミア制覇のカギとなるメンタリティーなんだよ。サッカーには“不可能”という言葉はない。それを忘れず、今後も前進を続けたいと思っているよ。

――一昨シーズンは優勝したけど、昨シーズンは不振に陥り、ユナイテッドには大差を付けられてしまった。何か理由があったのかな?

アグエロ シーズン序盤にポイントを落としすぎたのが痛かった。だから後になって苦労したんだ。後半戦は悪くなかったんだけど、最初に落としたポイントを取り戻すことができなかった。

――FAカップ決勝戦でウィガンに敗れたのも意外だったね。

アグエロ どの大会でもタイトルを目指しているんだけど、いざ決勝に進出すると、その1試合ですべてが決まるから、運が左右する部分が大きくなってしまう。ウィガンとの試合は、ただ運がなかったとしか言いようがないよ。

――タイトルを逃したことにより、ロベルト・マンチーニ監督は解任されてしまった。

アグエロ ロベルトはチームを強くするために熱心な指導をしてくれた。選手はみんな強い感謝の気持ちを持っている。でも、現実には試合に勝てない時もあるし、優勝を期待されていても、それを達成できない時だってある。スポーツにはそういう側面もあるんだ。そこは理解してほしい。

――後任のマヌエル・ペジェグリーニ監督については?

アグエロ 実績もあるし、素晴らしい監督だ。選手全員が全面的に支持しているよ。僕自身は、ひざのケガの問題でチームへの合流が遅れてしまい、まだ彼の戦術を消化しきれていない部分もある。一刻も早く適応して、チームに貢献したいと思っているよ。

「サッカーに“不可能”はない」と語るアグエロがチャンピオンズリーグへの意気込みを語る。インタビューの続きは、ワールドサッカーキング1003号でチェック!

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