欧州各国の開幕ラッシュを締めくくるように、セリエAがついに開幕した。
今シーズンの日本人選手はインテルの長友佑都のみとなったが、その長友が開幕節で早速活躍を見せた。ホームにジェノアを迎えると、スコアレスだった75分に、ヘディングで今シーズンの初ゴールをマーク。インテルにとっても、シーズン初得点の一発は、結果的には決勝点にもなった。長友のイタリア4シーズン目は、インテルを2－0の快勝に導く華々しい活躍で幕を明けた。インテルは今節、カターニアとアウェーで対戦。昨シーズンは、第2節で早くも黒星がついただけに、二の舞いだけは避けたいところだろう。
一方、同じミラノを本拠地にするミランは、黒星スタートとなった。敵地で昇格組のヴェローナと対戦すると、1－2の逆転負けを喫した。今節は、カリアリをホームに迎えてシーズン初勝利を目指す。
早くも明暗がわかれたミラノ勢だが、3連覇に挑むユヴェントスは、初戦を白星で飾った。サンプドリアとのアウェー戦に臨むと、後半にカルロス・テベスが決勝ゴールを挙げて、1－0と完封勝利。新加入選手が早くも結果を残し、絶好のスタートを切った。今節では、ホームでラツィオと激突。強豪同士の対戦となる好カードが、開幕直後に早くも実現する。
ユヴェントスの対抗馬として注目が集まるナポリも、きっちりと白星発進。ラファエル・ベニテス新監督を迎えた今シーズンは、開幕前にエースのエディンソン・カバーニを放出。しかし、84億円という莫大な移籍金を得たことで大型補強を敢行した。ゴンサロ・イグアインやホセ・カジェホンなどの実力者を大量に獲得。2位だった昨シーズンの陣容を上回るようなパワーアップに成功している。
開幕節でも、ホームにボローニャを迎えると、マレク・ハムシクの2ゴールとカジェホンの得点で3－0と快勝を収めた。今節は、アウェーでのキエーヴォ戦となるが、“ストップ・ザ・ユヴェントス”のためには、つまずくことは決して許されない。